#63 2011/11/19 人間遊び(後半はライナーノーツ)

人間遊びは自分が初めて全国リリースしたCDだ。

高校生の頃なんかは、CDを出せるなんてことはすごいことだと思っていた。
出せたときは感動するのかなともリリースするまでは思っていた。

ところが実際リリースしてみてCDショップに並んでいるのを見た時にはそこまでの感動をしなかった記憶がある。


良い方面の理由を言うならば、作る過程のほうが充実していてそこにピークがあるからだと思う。
今でもそうだが、自分の中で、楽曲は作った瞬間に一度ゴールを迎えているように思う。

その後ライブで歌ったりするごとに違うニュアンスが生まれたり歌詞を少し変更したりすることもあるが、それは決してピークになることはない。

悪い方面の理由を言うならば、正直リリースってこんなもんなのか、という虚しい気持ちが正直あった。
それと、納得行く出来ではないものをさも素晴らしいもののように語ることも、自分にはストレスになっていった。

大して活動していない段階でレーベルに見つけてもらった身としては。運良くレーベルと契約さえ出来てしまえば、いとも簡単にCDは出せるのだなとも思ってしまっていた。

簡単に言えば自信がなかったのだ。今でも別にあるわけじゃない。

そんな人間遊びというCDだが、収録されている楽曲自体は今でも弾き語りでやっていることもある。
せっかくなのでちょっとしたライナーノーツを改めて書いていく。


1. 二時二分

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