2012/7/29 #196 無理しない、の本当の意味

無理はしないほうがいい。
よくそう話す人が居る。僕も呟いている。

これは本当なのだろうか。

この言葉を掘り下げれば、一部は本当だし一部は嘘になる曖昧な言葉だ。

世の中に薄く引き延ばして伝えるなら、概ね正しい寄りの言葉なのだとは思う。仮に6割正しいとしよう。

では無理をしすぎるとどうなるか。

大学受験の勉強を頑張りすぎた結果、落ちて引きこもりになる。

最悪自殺してしまう。

本人含め、誰が幸せになるだろうか。

引きこもりも理想を言えばそれが逃避の結果であるべきだ。
より損な場所から損を減らすためにあると思うといい。

なにか得をするために無理しすぎて取り返しのつかないことになってしまうと、そもそも無理をした意味すらも無くなってしまう。

投資で例えるなら損切りラインを設定するべきだ。
即ち「無理をするなら最大ここまで」と決めるべきである。


これが「無理はしない方がいい」という言葉を掘り下げて、その言葉の正しさを6割から7〜8割に増やす考え方だ。

生きる上での最適解の一つは、シンプルに頑張りすぎたら休むことだ。
それで受験に落ちたとしても、心さえ壊れなければまだ取り返せる範囲は広い。

心を壊してはいけないという意味ではない。

でも壊れなくていい心を守るのも、自分が自分にしてあげられる孝行ではないだろうか。

THURSDAY'S YOUTH
篠山浩生


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