2011/12/19 #76 歌が下手だった

高校生の頃、同級生に「本当歌ヘタだよね!」と言われたことがある。

その時は割とショックだった記憶があるのだが(今も覚えているくらいだし)、今は寧ろ「確かに」という気持ちだ。

自分はもともとストイックなタイプの人間ではない。
何でもある程度の物があればいいし、ある程度の事ができればいいと思っている。

でも、事務所に入って音楽をやるということになってからは、性格的にそんなストイックじゃない部分はネックとなっていった。

ストイックじゃないせいで、努力ができない。
努力ができないせいで「歌が上手くなるための努力のための努力をする」みたいなややこしい状態が続いた。

事務所のお金でボイトレに通わせて貰ったり、ライブのためにイヤーモニターを導入してもらったり、PAさんとたくさん相談させてもらったりした。

が、結局全く歌が上手くなることはなかった。
Suck a Stew Dryの音源を聴いてみても、寧ろ2012年くらいのほうが上手かったのではないか、とも思えるような状態だった。

ところが、ここ数年は寧ろ歌を「上手い」と言ってもらえることが多くなった。
前のバンドの時代には、ほとんど言われたことがなかったのに。(下手と言われることはかなりあった。)

結局どうしたのかというと、歌を上手くなるための努力をほとんど辞めてみたのだ。

めちゃくちゃしていた喉のケアも辞めた。
ライブの前日にお酒を飲まないようにするのも辞めた。

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