2012/6/15 #174 言葉の有効利用

言葉を作ると、憂鬱が簡単になる。

— 篠山浩生 (@shinoyamakosei) June 14, 2012

身体や心の調子が悪い時、病院に行き、病気と診断された方がかえって楽になる人がいる。

「名前がつく」という現象だ。
これが言葉の有効性の一つだと思っている。

例えばあなたがなんとなく憂鬱な時、その理由を探すとして。
辞書からぴったりくる言葉をみつけられれば、その憂鬱の正体がわかるかもしれない。
辞書じゃなくてもいい。本だって音楽だって、言葉が散りばめられている。

言葉にはそういう使い道がある。
だからこそ、音楽を通して言葉を扱う人間の意義の一つもそこにあると思っている。

もちろん音楽に意義も理由もなくたっていいのだが。
でも、誰かの書いた言葉に「憂鬱の正体」を暴かれて救われた人も居るのではないだろうか。

THURSDAY'S YOUTH
篠山浩生