安曇野地方の方言集
安曇野方言集
(昭和37年12月15日発行「南安曇郡誌 第二巻下」からの引用)
おらほ(私のところ)とこは、だんだんしゃべくる(喋る)わけしょ(若い人達)が いなくなってきただぃね。50代後半のおらー(私)がしゃべくりゃ笑われるぃね。
「方言でしゃべろう!使おう!残そう」って思って、独断と偏見で、作ったでせ、安曇野に来た際には、是非使ってみましょ!
「きゃはは~そんなこと言わないし~」 →ほんとだじ、えらぃ(大変な)ことじゃねぇ~かぃ?
あい→・返事の言葉 あいく→歩く あおむけ→仰向き あすこ・あっこ→あそこ あすぶ→遊ぶ
あらびる→あばれるさま あだじゃねぇ~→容易でない あたまっこなし→理由もなしに あっつい→暑い
あに→年頃の男 あば→さようなら あぶなっかしー あぶね→危ないあいく→歩く
あわてまくる→ひどくあわてる あんじゃね~→心配ない あんべ→病気
いいそびる→言う時期を失う いいてほ~け→いい放題 いぼをつる→ふてくされる(怒る)
うちわ→身内・仲間 うっとうしい→騒々しい うばる・うぶう→背負う うんと→非常に
うんま→御飯・好物
えーかん・えっかん→余裕 えべや→行けや えれー→偉い・非常に えんでもね→縁起でもない
えんでく→歩いていく
おかす・おく→止める おきゃがれ→止めろ おぞい→品の悪い おっかねー→恐ろしい おっとい→一昨日
おっさま→おやじ おっとし→一昨年 おつむ→頭 おどかす→驚かす
おどける→びっくりする おばる→背負われる おべんちゃら→口達者 おやす→終わらす
かかさ→妻 かくねる→隠れる がーた→周り かたちんば→左右の不均衝の状
がった→乱暴者 ・・・かね→そうかなー かまう→いじかめる かまける→ぶつぶついう
がらんど→空白 かわりばんこ→交代に かんげー→考 かくし→ポケット
きっかり→丁度 きんな→昨日 きもなが→気長 きもみじか→短気
くいぞ→杭 ぐざる→叱る くちばた→唇 くでー→くどい くびる→くくる
くべる→焚く くらせる→なぐる くりや→者をくれろ してくれ くろね→打撲した後の黒斑点
けさがた→今朝 けちょつける→難癖をつける けつまくる→途中でやめる げーでもねー→無駄な
けーる→帰る けんまく→たくさん
こく→言う ごくっつぶし→ろくでなし こーしゃく→口うるさい こすい→ずるい こずむ→沈殿する
ごーわかす→業をにがす こせこせする→小事にこだわる こせる→作る ごた→無駄・わからず
こちょばす→くすぐる こないだ→この頃 このけんまく→これほどたくさん こびり→昼食
こましゃくれる→生意気ばる ごむさい→きたない・不潔 こもっつるし→戸の開けっ放し
こんだ→今度
さきおっとい→一昨昨日 さきっちょ→先 さしゃげる→差し上げる さっきな→先刻さばく→裂く
さぶい→寒い さぶさぶいぼ→鳥肌 さんくろー→どんどやき さんざ→たくさん・退屈
しあさって→明々明後日 ・・・じ→・・・です しくじる→仕損じる しける→水分でじめじめする
しこたま→たくさん しじゅう・じっと→常に じっとしている・・・静にしている
しぶい→滑らかでない しみる→凍る しょーねー→仕方ない じょんじょん→順順に しんたく→分家
しんずくなし→ひどく面倒がるしんぺー→心配
ずく→根気 ずくなし→無精者 すっすと→早速 ずで→全く ずーてー→身体
・・ずら→・・だろう ・・・ずろ→・・だろうな
せかせる→急がせる せーせー→さっぱりとした
そーずらい→そうでしょう そうずらか→そうだろうか ぞぜーる→甘える そっくりかえる→反り返る
そらごと→うそ そろす→揃える そんねに→それほど
たいて→全く たくしあげる→つりあげる ・・・だじ→・・・ですね だでー・だむんで→だから たんと→たくさん
ちっとばか→少しぐらい ちょっきり→丁度
つかめる→捕まえる つっからかす→突き飛ばす つっこくる→つく つみっかく→爪で掻く つもい→窮屈
てきねー→疲れた でほーけ→言い放題 てーら→平ら
とがらす→先を細くする どく→避ける どさまく→たくさん どーしる→そのようにするか
どんねに→どれほど
なから→大体 なきべそ→よく泣くもの なまくら→なまけもの、能無し なまじっか→中途半端
なるい→手ぬるい なんして→どうして
にからにから→わらうさま にょいっと→ひょいっと
ねー→ない ねーら→ないだろう ねーる→寝る ねんね→睡眠
のくてー→暖かい のたくる→書きなぐる のて→無精 のろい→遅い
はかいく→仕事が早くすむ はたく→たたく
ひとりめー→一人前 ひょうしゃわるい→決まり悪い ひんまがる→曲がる
ひとっきり・ひとっきら→一時・一寸の時
ぶちゃる→捨てる ふてる→水に浸す ふんずける→踏みつける ふんだくる→奪うふんと→ほんとう
へー→もう へたしりゃ→もしかすると へたばる→心身とも消耗した様 へーでもねー→容易だ
べと→泥 へら→舌
ほーかい→そうかい ほーしたら→そうしたら ほじる→掘る ぼつぼつ→ゆっくり
ほどく→解く ほとばす→水にしたす ほとびる→水につけてふやす
まくしっつける→責任を転嫁する まくる→追う まてー→丁寧 まる→大小便すること
みーせー→見苦しい みずれー→見難い むけー→迎え むさい→汚い
めた→やたら めった。めったに→やたらに もだこと→無駄な もーらしい→かわいそう
・・・もんで→だから
やくやく→わざわざ やぶせったい→うっとうしい
ゆかず→行きましょうと答える時 ゆかずか→行きましょうと誘う時 ゆんべな→昨夜
よじる→ねじる よた→不良者
らちゃぁかね→打開の見込みが薄い ろくすっぽ→不十分 わけねー→容易だ わりーね→悪いね
【安曇野における中信地方の方言コーナー】
~ましょ (~なさい) 見ましょ。行きましょ
~だんね (~ですよ) 有るだんね。そーだんね
~り (~なさい) 取り。見り。食べり
~いね~ (~わね) 見たいね~。来るいね~。読んだいね~
~せ (~さ) 良いせ。そしてせ。そ~せや
~かぃ (~かね) 行くかぃ。見たかぃ。
..じ~ (...じ~。) そうだじ~
..や~ (...や~) してもらや~ →...して貰えば
えれ~ (大変だ) このパソコンえれー安いじゃねー。
ごた (冗談) ごた言っちゃいけねぇじ~
およんで (泳いで) いそんで (急いで)
かつんで (担いで) き~える (来ることができる)
し~える (することができる) よめ~る (読むことができる)
たべ~ね (食べられない)
【長野県(全県的)コーナー 使用例も付けちゃうじ】 使用例
へ~ (もはや) おら~へ~だめだ(俺はもぅだめだ)
~ず (→う。→よう。) ~行かず(行きましょう) ~やらず(やりましょう)
なから (だいたい、ほとんど) なからそんなもんだ。なからそんな感じ
は~るか (久しい間) は~るかぶりだぃね(久しぶりですね)
ごしたい (疲れている) まいで、まえで、まいど → 前。そこのまえでせ!
まだまだあるけんど、
※安曇野地方の方言集は、昭和37年12月15日発行「南安曇郡誌 第二巻下」からの引用です。
・・・・ありがとうございました。
【日常的会話に口にする言葉】(提供:居酒屋 山賊焼き屋店主)
・さ、いっけねぇ~ (何か急に思いだし、思い出したかのように言う)
・いやいやいや~ (褒め言葉に対して謙遜したりするときの照れに使ったりする)
・まぁずえらいこんだじ (想定外の出来事に対して)
・そうじゃあるめ~ (信じられないことに対しての返答)
変更や追加もどんどん受け付けています。(^o^)丿
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【おまけコーナー】これも方言かも?
Twitterから寄せられた「これも方言かも?」と言うのが寄せられてるだぃね。
だもんで、ここで紹介しまーーす。(お寄せいただいた方のツイッターアカウントも公開します。ご一報ください。)大目に見てやっておくりやね。 :)
【方言かも?】 【意味 使用例】
・呼ばれる。お呼ばれ → 声をかけられる。招かれる。
・おつくべ → 正座。
・落った →落ちた。 そうせ!おったてじ。
・たたる →建つ。 そこにたたってるじぃ~
・もうる もおる →漏れる。
・おてしょ →お皿。
・わにる →人見知り。
・おらほ(全県的) →私のところ。
・いただきました。 →「御馳走様」の挨拶。
・いってきました。 →「ただいま」の挨拶。
・だいじょう。 →大丈夫 だいじょうせ! だいじょうだじ!
・かう。 →掛ける ボタンをかける。
・たいてのこらさ。 →どうにもこうにも。四面楚歌。
・げぇに。 →強引に。
・まつまる。(まつばる)→優しくする。まとわりつく。
・あだける → あばれる様 Twitterより、@oshow09 様より