悲しいより寂しい、寂しいより虚しい
悲しい、寂しい、虚しい
それぞれにどんな違いがあるのか、考えたことがある。
悲しいは青色
寂しいは淡い水色
虚しいは紫と水色を混ぜような複雑な色。
「悲しい」は、涙を流せば緩和することができる感情で、3つの中では最も自分自身でコントロールしやすい。
「寂しい」は、自分以外のもので緩和することができる。家族や友達、ペットとか。独りではどうしようもないけれど、自分以外に何かの存在があれば乗り越えることができる。
「虚しい」が一番難しい。虚しい感情は誰にもどうすることもできないような気がしている。心に穴が開いてしまって、その穴は何で埋めることができるのかわからない。自分でもどうしようもできないし、第三者がどうこうすることもできない。
だから、悲しいよりも寂しい、寂しいよりも虚しい。
感情のどうしようもなさの順番は、こうじゃないかなと思っている。
なんとも言えない虚しさがこみ上げる夜、あなたはどうやって過ごしている?
ベランダに出て一服する?
涼しい夜道を一人で散歩する?
温かいミルクをコップ一杯飲む?
そういえば月って、どうしていつ見ても美しんだろう。
月は、暗闇の中で独りぼっちのように見える。
きっと、独りぼっちだから綺麗に見える。
だとしたら、誰にもどうすることもできないような独りの夜、
その人はきっと美しい。
そんなことを思ったりした。
虚しいという言葉の意味を知って、人は大人になっていくのかもしれないよね。