飛び込め驚異と狂気のムーブメント「The Amazing Digital Circus」
「TADC」に思いっきりハマったあの日
「アメイジングデジタルサーカス)」は、オーストラリアのアニメーション制作会社「GLITCH Productions」がYouTubeで公開している。CGアニメーションだ。
ジャンルとしては、公式いわく「Surreal Dark Animated Comedy」つまり、「シュールでダークなコメディアニメ」ということらしい。
つべこべ言わないから、とりあえずパイロット版もといエピソード1を見て欲しい。話はそれからだ。
すこぶる面白い、そして性格悪い
カートゥーンアニメをベースにしつつも、随所に日本のアニメ作品、所謂ジャパニメーションの影響を感じさせる演出が盛り込まれている。
そして隠し切れぬ露悪性、下品にならないギリギリのラインまで詰め込まれている。
その結果、インターネットの大きいお友達に大受けし、主要キャラのポムニ・ジャックスを中心に歪んだ欲望をぶつけられる羽目になる。
無論、このような流行を見せたのはこの作品のクオリティが図抜けたものであるからに他ならない。
徹底的に作り込まれた狂気入り混じる世界観、全員がそれぞれ魅力を秘めたキャラクター達、するする入り込みつつ謎多きストーリー、恐怖と緩さをうまく使い分けた演出。これらが密接にかみ合った完成度の高さこそ、アメイジングデジタルサーカスの面白さに繋がっているんだ。
かく言う僕もパイロット版を視聴した直後に
「アッ!!!!!!!! ポムニチャン!!!!!!!!! カワイイネ!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫し、白眼ぐるぐるのまま、公式サイトでポムニのぬいぐるみの購入ボタンを押していた。
サンキューPayPal、フォーエバーPayPal
このように、しっかりドハマりしていた訳だが、ここから先予想していなかった状況を目の当たりにすることになる。
めっちゃ流行ってね?
2024年5月半ばエピソード2が公開されしっかりバズった頃、僕は日本初のポップアップストア目当てに新宿に向かっていた。
現地につくまでは「最終日間近だし、ちょっと並ぶ程度かな~」みたいなことを考えていた。
この時まではネットで流行りのコンテンツくらいに考えていたんだ。
だがしかし、現地に着いた瞬間衝撃の光景を目にする。
???「シノエ!あれを見てみろ!」
ぼく(宮川大輔風)「ええええええ~~~~!!!」
そこにいたのは人、人、人…
疑いようのない長蛇の列だった。
何よりビックリしたのは、ファミリー層の多さだった。アメイジングデジタルサーカスはちびっ子に大人気のコンテンツだったのだ!
自分の前に並んでいた少年は「ケイン! ケイン!」としきりに叫んでいた。よりにもよって何故そいつなんだ。
結局、エピソード1を見終わっても入口にたどり着くこともできぬ行列の中で、僕は想像を超えたムーブメントを体感したのであった。
驚異のサーカスは終わらない
この記事を書いている9月後半にGLITCH Productionsより、エピソード3の公開がアナウンスされた。
更に、週刊コロコロコミック&月刊コロコロイチバン!にてコミカライズが発表というサプライズな告知も出た。
本誌ではなく社会人層をコア読者にしている週コロなので、キッズの情緒が破壊される心配もないな!ヨシ!
アニー賞へのノミネートを後ろ盾に、いよいよビッグタイトルの仲間入りが視野に入ってきたTADC
これから先どのような展開になるのか、ドキドキが止まらない。
サーカスはまだ始まったばかり。皆様もぜひ足を踏み入れてはいかがだろうこの、驚異と狂気のサーカスへ