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令和になってはじめてまどマギ見た人の感想

はじめまして。自分を説明すると、20代の社会人です。

令和になって今更かもしれないけど、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を見たんだけど、衝撃の展開の数で感情を揺れ動かされ続けて、感情の置き場所すらも分からなくなってしまった。

そんな訳で、こうやって文章にすることで何とか整理しようとしている。

全12話見終わってふと思ったことが1つあって、「自分が10代の時にこれ見なくて良かったな」だった。
多分、あの時の僕が見てたら、酷く傷つき、歪み、仄暗い何かを抱えて過ごす羽目になったのではないかと思ってしまった。丁度、作中の魔法少女たちがソウルジェムを黒く染めていたように。

ただ、ほんの少しだけ大人の世界を知った今の自分だから、少しだけ冷静になって見ることができた気がする。

この作品は「願い」と「報い」、そして「許し」の物語なのかなと感じた。

自分に降りかかった理不尽な運命に抗うために、意味不明なこと言う白いアイツと契約し、願いを叶える。
でも、そんな無茶苦茶を実現してしまったが為にツケを払わされる。
誰にも相談できる訳もなく、苦しみを抱え込んで自己否定を繰り返す。
これが魔法少女たちに対する「報い」。

まどマギの大きなキーワードでもある魔女化という現象は、魔法少女たちが自責の果てに自棄っぱちなることで起こってしまうものなのかなと視聴しながら考えていた。

だから、まどかの願いというのは、彼女たちの「許し」を肩代わりしたのではないかと思う。
「あなたがことは絶対に間違っていない」と
まどかの願いは結果的に、世界のルールを書き換える形で成就する。

実は、最後の最後まで僕はこの物語はハッピーエンドなのかどうか決めあぐねていた。
でも、最終話終盤の「Don't forget~」の文章が、この物語は決してバッドエンドなんかじゃないという気持ちにさせてくれた。
あの文は、まどかがほむらに、ほむらがまどかに、魔法少女たちが結末を見届けた自分達に向けて語りかけるメッセージなんだと思う。

ひと言で表現するなら、「少し幸せで、少しビターな結末」かなぁ

正直なところを言うと、ほむらは自分を許せたのかどうかは分からない。
ただ一人だけ憶えている友達を胸に秘め戦い続けるかもしれない。
もしくは何か別の道を選ぶのかもしれない。

最後に、この作品に感情を動かし、移入することができた自分をほんの少しだけ許せる気がする。

「魔法少女まどか☆マギカ」はそんな温かい物語なんだと思う。

新作映画が2025冬に公開予定だそうで、見てみようかな



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