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テキストエディタで簡易タスクシュート - メモをどう生かすか

テキストエディタで簡易タスクシュートを試している。タスクシュートの公式ツールには遠く及ばない操作性だが、それなりに使えている。

とはいえ、テキストエディタだけだと困ることがあって、TaskChute Cloudと併用している。週に1回くらい、TaskChute Cloudを使う時がある。

1週目は、基本的な動作ができるようにコードを作って試すというのを繰り返していた。2週目は記録がとりやすくなるように、いろいろと試して、メモは取りやすくなってきた。

メモを取ってはいるけれど

今度の課題はメモの活用だ。たくさん取るようにはなったけれど、それをどう生かすのか。

TaskChute Cloudだと、そもそも後から見返したい内容だけをノートに書いていたから、あまり悩まなかった。

でも、今はメモが取りやすくなって、あとから使うかどうかには関係なく、思ったことを書いている。とくに、使うあてもないようなメモが積み重なっている。そこで、これをどうしようという、と迷っている。

メモからノートへ

倉下 忠憲さんのブログ記事「ノートをうまく使えるようになるための3つのコツ | シゴタノ!」に「メモとノートは分ける」と書いてあった。メモには重要度もまちまちな雑多な情報が入り乱れているから、それを整理して見返したときに意味がとれるようにするために、メモからノートへの転記が必要だというものだ。

たしかに、と思った。

本を読んでいても、メモとノートの使い分けの事例はいろいろと見つかる。

よくあるものだと読書ノート。ハイライトやドッグイヤーをつけておいて、数日寝かしてみて、それでも面白いと思ったところを読書ノートに書き写す。

『帳簿の世界史』に出てきたのは、一四九四年に書かれた会計書『スムマ』に書かれた帳簿の運用方法。種類も通貨も異なる毎日の取引を日記帳にリアルタイムで書き込んでおく。一日の終わりには、それを仕訳帳で整理し、最後は元帳に商品ごと体系的にまとめていく。
日記帳はメモ、仕訳帳や元帳はノートにあたると思う。帳簿だけでなくて、日々のメモにも転用できそうだ。

『野村メモ』によると、プロ野球の野村克也氏は、メモを毎晩ノートに転記することで、思考を整理したり、学びを得たりしていたそうだ。メモは瞬時に記録するので頭が整理されていない状態の記述も多い。だから、メモを見返し、重要だと思った箇所をノートに書き写して、頭と紙に大事なことを記録していく。データを蓄積し、分析する。また、そのノートを見返すことで新たな学びを得る。

『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』でも、メモ帳からノートに書き写すことを重要視していた。まずは、情報収集として、印刷物なら付箋を貼る、見聞きした話は「二軍ノート」と呼ばれるメモ帳に時系列順に書き写しておく。そして、1ヶ月寝かせたあとで、なぜメモしたのかを思い出し、考えてから「一軍ノート」に書き込む。ノートに書き込むとともに、記憶にも深く刻み込む。そして、「一軍ノート」をパラパラと見直して、そこから新しいクリエイティブな組み合わせを発見する。

いずれの例でも、メモとノートは明確に分けられている。メモは、一時的な思いつきを書き留める場所。気になったことをどんどん書いて、残していく。重要度もカテゴリーもバラバラでいい。

一方、ノートには、精査された情報を入れる。メモからノートに写す際には、いったん「思い出す」という処理をはさむ。ただ横流しにするのではなくて、なぜメモしたのか、どう重要なのかを考えた上で、大事だと思ったことだけをノートに写していく。読み返すことを前提に、伝わるように書く。

また、『野村メモ』や『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』では、メモからノートへの転記の際には、状況を思い出し精査する過程で、ノートへの記録だけでなく、脳への記憶を強化する、ことが意図されている。

どんなノートをつくるか

やはり、ただメモに残すだけでは、忘れ去られていくだけだ。見返して、活用したい。だが、そのための「切り口」が浮かばない。

読んだ本リストや、面白いサイトリスト、みたいなリストを作るのは好きだし続いているので、なにかリストを作っていくのもいいかなと思う。

『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』に出てきた「一軍ノート」を作ってみるのも面白そうだ。

今週は、過去のメモを見返しつつ、どういう切り口のノートを取るか、考えたい。

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しの
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