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フランス紀行 五日目《ルーブル美術館》

今日は少し寝坊してしまった。相方がよく眠れなかったとこぼしていたので、もしや私のいびきが原因ではないかと聞いたところ、とても気を遣ってくれたがやはりそうらしかった。本当に申し訳ない。明日は超強力なブリーズライトをつけて寝ることを相方に誓い、謝り倒した。

眠れないというのは本当に辛いとわかっているので、なおさら申し訳なかった。いびき対策をご存知の方は知恵をお貸しください。

朝ごはんはルーブル美術館付近のカフェでいただいた。私はキッシュロレーヌとクリームコーヒー、相方はオムレツとエスプレッソを注文した。このお店は日本語のメニューがあり、店員さんも優しかったので安心して食事が取れた。

11:00に予約していたルーブル美術館には15分程度並んですぐ入れた。ルーブル美術館はあまりに広大なため、1作品30秒かけたとしても鑑賞し終えるのに何ヶ月もかかると言われている。

私のメインで見たい作品はサモトラケのニケだ。相方とは行動ペースが違うため、美術館内では別行動になった。

あまりにも広いため、ほぼ全てを見るのは不可能だろうと思い、割とサクサク見ていく。ニケの写真と矢印が出ていたのでそれに沿って動くと、長く広い階段が現れた。

階段を登っていくと、その最上段に、ニケはいた。

下から見上げた時の、その圧倒的な美しさは言葉にし難いものがあった。不完全が故の完全なる美、とでもいうのだろうか。自身の、傷痕こそ美しいというテーマの最たるもののように感じた。欠損が転じて魅力となる、その欠けたところが綺麗で、痛々しく輝くような。そんな魅力があった。

その先にたくさんの人が群がるエリアがあった。桁違いの人だ。間違いなくこの先にあるのはモナリザだ、と確信した。

人と人の隙間を縫っていくと、前の人のスマートフォンのカメラにはあのモナリザの名画が写っていた。

モナリザは、有名すぎて、正直ミニチュアのように感じてしまった。とても綺麗なお札を見ると人生ゲームのお金に見えてしまうように、有名すぎるが故に本物らしくなかった。

モナリザはセキュリティが厳戒態勢だったのもあり、人混みもあり、あまりよく鑑賞することができなかった。

モナリザの人混みで疲れてしまい、私は早々に美術館のミュージアムショップに向かった。

相方も同様疲れてしまったようで、予定より一時間ほど早く合流した。私は1キロ圏内にボワシエという行きたいお菓子屋さんがあったのでそちらに向かい、相方はホテルに戻るということで一度別れた。

可愛らしい天使やビーナスの絵のパッケージが有名なボワシエ。可愛さのあまり125€ほど使ってしまった。相方にも、サントシャペルでお土産を買ってきてくれたことを思い出して小さなチョコレート缶を購入した。

その付近にチョコレート屋さんがあり、オランジェットとテイクアウトのチョコムースを買った。チョコムースは軽くて滑らかな生チョコのような感じで、紙のコーンのようなものに入れてもらった。

たくさんのお土産を抱えて、地下鉄に乗る。と、その前に、ナヴィゴイージーというものを買いにカウンターに並んだ。ナヴィゴイージーとは、日本でいうPASMOとかSuicaみたいなものだ。無事10回券を買って乗ることができた。

地下鉄にも慣れてきて、乗り換えなどもスムーズだ。ちょっと嬉しくなる。

ホテルに戻って、相方と合流後にご飯を食べにいく。すっかり常連になってきたモンテ・カルロというお店での夕食は、今回ビーフシチューのようなものを選んでみたが、とても美味しかった。

モンテ・カルロを出たすぐあと、凱旋門がオリンピック仕様のプロジェクションマッピングをしていることに相方が気づいた。が、すぐ終わってしまい悔しい思いをした。

明日はヴェルサイユ宮殿!
鏡の回廊が楽しみだ。

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