フランス紀行 三日目《オルセー・オランジュリー美術館》
当初の予定より少し遅く起きた。昨日があまりにも疲れたので、夢すら見ずに眠っていた。
シャルル・ド・ゴール=エトワール駅から地下鉄に乗ってオルセー美術館付近まで向かう。その間にお昼の時間になったので、アンジェリーナというカフェでオムレツをいただいた。
デザートにはオリジナルのモンブランを。上には軽めの生クリーム、その中に栗のペースト、さらにバニラアイスとマロングラッセが入っているボリューミーなモンブランだった。二人でひとつ注文したがちょうどよかった。とても美味しかったのだがアイスだけはちょっとだけ無理して食べ切った。
初めの予定では、朝イチでオルセー美術館に行ってそこから14:00にオランジュリー美術館を訪れることになっていたが、アンジェリーナで少し時間を取ってしまったので急いで予約していたオランジュリー美術館に向かう。着いて手荷物検査をするも、何とミュージアムパスを引き換えることを完全に失念していた。
ミュージアムパスとは、パリの中にある複数施設に入れる時間制チケットのことだ。24,36,48時間など、時間で買うことができる。なお私たちは四日間分のパスを買っていた。
ミュージアムパスを引き換えするにはルーブル美術館付近まで戻らなくてはならない。15分かけて元来た道をさらに15分かけて引き返すことになった。
さらにここで問題発生。
めちゃくちゃお腹が痛い。
原因は間違いなく先ほどアンジェリーナで食べたアイスだろう。痛い。痛すぎる。
パリにはコンビニなど気軽にお手洗いを借りられるようなところはほぼない。急いで引き返しながらトイレを探す。
ルーブル美術館のピラミッド横にショッピングセンターがあったためそちらのお手洗いを借りた。危なかった。ギリギリセーフだった。
ショッピングセンターを出てミュージアムパス引き換え施設まで辿り着いた。引き換えは相方のおかげでスムーズにできた。
そこからさらに20分ほどかけてオランジュリー美術館まで戻る。ここで既に体力はかなり残り少なかった。
しかし、モネの絵を目の前にして私は大きく息を吐いてしまった。
大きな白い楕円形の部屋。湾曲した壁一面にモネの睡蓮の連作が展示されている。あまりにも、その筆致、息遣いが見えるほどの距離にモネの絵がある。
日本に来ると必ず見にいくほど好きな睡蓮の絵画を目にして、何だか吸い込まれるような感じがした。青が深くて、緑が優しくて、とても好きだと思った。
正直そのあとの地下の作品はあまり覚えていない。階段の踊り場横にあるお土産屋さんでモネの睡蓮のカレンダーとノートを買った。人は少しでもこの感動をそのまま持って帰りたい、もしくはそのまま伝えたいと思うからお土産を買うのかもしれない。
その後はオルセー美術館へ。
本当に広くて、全然見切れていない。全部をさらっと見るなんて無理だった。なぜなら全部が美しいからだ。
お土産屋さんで図録だけ手に入れて、また来ようという話になった。
二つ巡っただけでこの疲労感はすごい。その後に訪れたセルフのご飯屋さんで歩数計を見たら19800歩だった。約二万歩。それは疲れるわけだ。
明日は相方とは別行動でゆっくりする予定だ。
明日もいい日になりますように。
2024/09/11
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