中国語で航空事故は「空難」と表現されます。空の難。 航空会社に勤めていると、航空事故のニュースには敏感にならざるを得ません。事故の規模にもよりますが、取り返しのつかない大事故となった場合には、会社の将来にも影響を及ぼします。安全運航の前提が崩れてしまえば、そもそもの、そこで働く使命感すら揺らいでしまいます。 林俊傑(JJ LIN)の2013年の発表曲『修煉愛情』は、彼が自身の経験を元に作った歌です。 彼の友人が、1997年に起こったシルクエアー185便の墜落事故で亡くな
私にとって初めての海外は、大学3年生の夏休みに短期留学先として滞在した上海でした。昔から海外ホームステイという言葉に憧れがあった私は当時、上海の一般家庭に滞在できる留学プログラムに申し込みました。 ホームステイなので当然、食事はご家族と一緒にいただきます。お昼は学校で食べていましたが、朝と夜は基本、そのご家庭で食べました。 私が食事で一番カルチャーショックを受けたのは、朝ごはんです。私自身の家庭はと言えば、専業主婦の母親がご飯と味噌汁の和食の朝ごはんを作るのが定番でした。
昔、アメリカのドラマ『アリー my Love』を観ていた頃、主人公のアリーがボストンの法律事務所を舞台に、いつもお洒落な服を身にまとい、バリバリと働く姿が、かっこいいと思ったものです。 ドラマの中のアリーは、恋愛が上手くいかなかったり、妄想癖があったり、完璧なキャラクターではないけれど、その働く姿は、ザ・キャリアウーマンという感じで、弁護士と言う職業に憧れの想いを抱いたのはそれが初めてだった気がします。 とは言っても、弁護士になりたいと考えたことはありません。実際の生活の
中国の恋愛リアリティーショー『心动的信号 第三季』、今年の9月から放送が始まり11月で終わりを迎えました。 恋愛リアリティーショーって、見出すとはまってしまいます。誰と誰がカップルになって欲しいとか、私なら誰々くんがいいとか、誰々ちゃんの良さにもっと気づいてあげてとか、ああだこうだ好き勝手を言いながらスタジオゲストたちと一緒に結果を予測する、それがこういう番組の楽しさですよね。 番組の中で共同生活を送るのは、出身や仕事もそれぞれ異なる20代の男女6人。出演者たちは一般人と
2020年、上海ディズニーランドでディズニーマラソンが開催されたら、絶対にエントリーしようと思っていました。 ずっと行きたくて、まだ行けずじまいの上海ディズニーランド。そこを走るイベントに参加できるなんて、緩いランニングを趣味と公言している私には打ってつけのイベント。2019年はエントリーしそびれてしまったので、2020年こそはと開催を待ち侘びていました。 でも、今年はそれどころではなくなってしまいました。 日本国内のマラソン大会は少しずつ開催され始めていますが、海外の
パラレルキャリアがもてはやされる昨今。本業以外に私に出来ることって何だろう、なんてふと考えてみたりします。 ある時、「副業を考える人は、今まで自分が一番時間やお金を費やしてきたものがヒントになることがある」というのを耳にしました。 なるほど、時間やお金を注ぎ込んできたものは、間違いなく興味や情熱があるもののはず。そして人生をざっと振り返り、次の結論に至りました。 語学の学習。私にとってはこれが答えにあたるだろう、と。 海外旅行にも行ったことがなければ、外国人の友達がい
不要不急の外出を控えることが求められたここ暫くの間、自宅時間を過ごすのにあたり、多くの人にとって「自粛の友」と呼べる存在があったのではないかと思います。 Netflixで『Stranger Things』、韓国ドラマ『愛の不時着』、Switchで『あつまれ どうぶつの森』、でしょうか? 時間を忘れて没頭させてくれるエンタメ作品の力って本当に偉大です。 さて、私にとって、この自粛期間の最大の友となってくれたのは、中国の動画配信サービス、爱奇艺で放映されていたガールズグループ
前回に続いて、昨年の秋から中国動画サイト、騰訊視頻で放送された番組『令人心动的offer』から1記事を。 『令人心动的offer』は、上海の弁護士事務所で1カ月間インターン生として働く8名の姿を追った中国のリアリティ番組です。 この番組の中では、インターン生たちが会社で深夜まで働いたり、帰宅した後も仕事をしたり、帰宅した後に再び夜に会社に戻るといったような場面が度々出てきます。 番組の第2回では、与えられた課題に対してチーム戦で戦う準備をします。会社で遅くまで働き、中に
新型コロナウィルスの猛威に襲われている中国。多くの人々の生活が強いストレス環境下にあるのに加え、中国経済への打撃も大きく、1日も早い終息を願うばかりです。そんな中国へのエールの気持ちも込めながら、最近観て面白かったと思う中国のリアリティ番組について、1記事をしたためたいと思います。 令人心动的offer昨年10月から放送された全10回のリアリティ番組、『令人心动的offer』。法律を学び将来は弁護士を目指す8名の学生たちが、上海のある法律事務所で1か月インターンをする様子を
日本のテレビドラマの好きなところ。最も一般的な、週1回が3カ月間の1クール放送。この長さがちょうどいい。 韓国や中国のテレビドラマって40話や50話、それ以上とか普通ですよね。この長さが個人的にはどうも長すぎて、10話程度で完結する日本のテレビドラマっていいなあ、と思うわけです。 もちろん長いからこそ盛り込めるドラマ要素も増えるわけで、その辺りは個人の好みが分かれるところかと思います。 2019年に中国で放映され人気を博したドラマ、 『都挺好 -ALL IS WELL-
ひよこが初めて見たものを親と思い込むように、まだ訪れたことのない国の言語を学ぶ時、指導してくれる外国人教師の印象が、その国の人へのステレオタイプになってしまいがちです。 中国語を勉強し始めた大学生の頃。 学校には複数の中国人教師がいましたが、中国大陸出身の女性の先生は厳しく、男性の先生は優しく穏やか、が最初に持った印象です。 もちろん様々なタイプの先生が存在するわけで、一概に出身国や性別で性格の傾向を決めつける事が出来ないのは十分承知しています。でも、最初に抱いた印象と
テレビ番組や映画、小説等で涙腺が刺激されやすい分野って人それぞれですよね。スポーツものに弱い、子供が出てくるものに弱い、動物ものに弱い、等々。 私も最近自分にそういう特定の分野があることに気づきました。オーディション番組です。 特に音楽オーディション番組。中でも好きなのが『中国好声音』。世界各国で人気を誇る音楽オーディション番組の中国版。今年も待っていました、この季節を。今年は王力宏と李荣浩が審査員兼指導者に新たに加わり、また目が離せません。 本日時点で第11回まで放送
あなたにとってのSF映画と言えば、何ですか? 私はと言えば、『スター・ウォーズ』シリーズを公開順ではなく、つまみ食い的に数作品だけ観る中途半端さ、『アルマゲドン』も『インディペンデンス・デイ』も『アベンジャーズ』シリーズも観ていません。そもそもSFというジャンルについてもよく理解していません。 そんな私にSF映画を語る資格もなければ、語る気もないのですが、ただ1つの映画作品として中国映画、『流浪地球/The Wandering Earth』について書いてみたいと思います。
数年ぶりに上海へ。 今回上海に行ったら、まず行こうと決めていたお店があります。 喜茶 HEYTEAクリームチーズティーが有名なドリンク店、喜茶です。小籠包でも火鍋でもなく、上海料理レストランでもなく、ドリンク店。 行きたかった理由元は広東省にオープンしたお店が人気を呼び中国全土へ広がり、上海に出店した2017年当時、7時間待ちになったというこのドリンク店。スタバ等のコーヒーチェーン店やカフェ好きな私としては、無視できない存在です。そんなにも美味しいのかと、飲食店に長時間
人のスマホ画面に何のアプリが入っているかを見た時、iTunesにどんな音楽がダウンロードされているかを知った時、人の家の本棚を見た時、等々。 その人の脳内を垣間見る感じに、何だかちょっとワクワクします。こういうのが好きなんだ、予想通り!もしくは、へぇ、こんな一面があったんだ、意外。いろんなパターンの発見があります。そしてその人のことを、ちょっと深く知れた気になります。 そんな感情を抱く瞬間が私にはもう一つ。その人の好きな言葉、座右の銘を聞く時です。 多くの人が心の支えと
2018年、邦画では『カメラを止めるな!』が話題を呼びました。 ゾンビ映画は決して得意ではない私にとって、映画の序盤は何度も目を背け、耳を塞ぎそうになりました。でも結果、なるほど最後まで観て良かったと思える、まさに「観るのを止めるな!」な映画でした。 そして同じく、私が観て良かったと心から思う2018年の中国映画が『我不是薬神』です。2018年7月5日に中国で公開されました。 監督の文牧野氏は1985年生まれで、「カメラをを止めるな!」の監督、上田慎一郎氏と同世代です。