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ライドシェア解禁についてのお話し🚕

(これは、Facebookに書いたことを静かに転載しておくもの)
ここ最近のみなさまのライドシェア vs タクシー問題投稿を勉強しながら読ませていただきつつ、私も観光業界に携わるものとして考察論考をふと書いてみます。面白いテーマの白熱教室ですね🚕

なお、あらかじめ立場を明確にすると、わたしはタクシー業界を既得権益だから潰すべきだ!なんて怖いことは微塵も思っていなくて、運転手にも事業者にも健全な競争が生まれる新しい仕組みが必要なタイミングだよなぁと感じています。(いや、すでに致命的に遅いくらいではある。).

タクシーの歴史について

せっかくなので、ちょっとタクシーの歴史を調べてみた。
多分、「誰でも載せてOKで、勝手にお金取って運ぶのはさすがに危険だろ!」ということから、大きく2つの免許ができました。
昭和26年の法改正が今にもっとも近い原型です。
※:根拠法は道路運送法:https://ja.wikipedia.org/.../%E9%81%93%E8%B7%AF%E9%81%8B...

タクシー会社:
「一般乗用旅客自動車運送事業」という事業を申請し、認可をもらわないとビジネスがスタートできない。

運転手:
第二種運転免許という「人を運ぶ資格」を取らないとスタートができない。

管轄:国土交通省

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これがタクシー産業の基本的なスタートだと思います。 

Uberなどライドシェアの勃興:

Uberの創業が2009年なのでもうおよそ15年(!)です。時間、早くない?? 世界各国には似たような法律があるが、Disruptor startup(破壊者)として法を無視してズカズカと開拓。日本は守られていた。
※この辺りは「Uber 戦記」が大変おすすめの本です。

当時から一世を風靡し、世界中にとんでもない勢いで拠点ができていったのは記憶に新しいです。

ここでのポイント:

・昭和26年の改正道路運送法が現在のベースとなっているが、当時は確かに「運送業者」「運転手」ともにクオリティや法律担保をしないと危険だし、乗る側も不安が大きかったように思う。当時はインターネットもないし、クオリティコントロールもできないから。
・しかし、Uberの登場。いわゆるWeb2の仕組みを構築し直されて、相互レビューが大幅に発達をして、中期には様々な問題が自己解決するエコシステムができるようになった。運営やドライバーの品質が低ければ勝手にどんどん淘汰されてくれるのだ。
・その結果、当時生まれた時のクオリティ担保や危険回避などの法律は過剰関与になっており、緩和されるべき。(=だがされていない)

ライドシェアが発達していない社会にあるイシューの例:

イシュー1:需要と供給のギャップ

需要が時期や時間によって大幅にブレる産業において、一般正社員をフルタイム雇用のみして、車の台数も多めに確保するビジネスがワークするはずがない。

例:
・朝8時台のタクシーは5〜10倍のボリュームが必要だが、夜2時のタクシーは1/10の量で良いから人材・車両とも在庫リスクが発生する。
・例えば京都市には1日あたり平均20万人の観光入込数だが、ピークは50万人を超える。(※2)スムーズに乗れるわけない。
※:京都観光客数
https://www.pref.kyoto.jp/.../research/documents/tougou.pdf

If ライドシェア・・・
→ライドシェアで1日2時間働く副業(いわゆるGigワーカー)がいれば、かなり解決される。その時間だけ働けば効率よく稼げます。
→AWSなどのように繁閑GAPに対して、出力量が大きくなったり小さくなったほうが効率が良いにきまっています。

イシュー2:競争が弱いから改善がされない

現存のタクシー業界自体がすでに硬直化・新規参入が起こらない状態であり、むしろサービスレベルが異常に低いドライバーの改善がされない。(サービスレベルの低さと、売り上げ比例がほぼない。)

例:
タクシー運転手が突然タバコを吸うとか、とてつもなく最悪な言葉を投げかけられる、などといったこと。
※なおこれはライドシェアでも起こりえるわけだが、運営の改善は非常に早いし、レビューバックのシステムが大きい。犯罪との関わりはここではややこしそうなので触れませんが。
※ちなみに日本でクレームを言いたい場合は、「タクシーセンター」に連絡するのが一番良いです。あまり知られていないこと自体が問題である・・・

他にもあるけど、この辺りが気になっているイシューです。移動がどん詰まると、社会の生産性が確実に下がります。

解決策:

1:運転手側の免許規制緩和
個人タクシーなりの仕組みを大幅に緩和する、「ライドシェア個人免許」を作ればOK。(これはロンドン、パリなどのUberもこうなっているし、相互レビューで充分機能するし、税金もちゃんと漏れずに回収ができる)

余談:個人タクシー免許が、弁護士や医師よりも実務的にいうと時間がかかるってのはどう考えてもおかしい。(個人タクシーがそれらより簡単だと言うつもりはないですが) というのも、東京で免許を取るには以下が必要。

・個人タクシー開業のための資格条件
タクシー等の乗務経験が10年以上(旅客運送以外の運転職経験年数については半分を認める) / 3年間無事故無違反 /  準備資金200万円 /  23区・三鷹市・武蔵野市在住 / 5年以内に刑法等の前科や麻薬取締法などで処分を受けていない者 / 65歳未満

出典:https://toyu-kojin.org/guide/

2:事業者側の免許改訂
一方で、ライドシェア参入事業者の免許はそこそこ難易度を高めておき、安全管理などの申請・レポートなどの仕組みをちゃんと設計すること。例えば、最近でいうところのLUUPみたくすればよい。(旅行業一種免許も同様な感じである)
→恣意的だが、外資系企業への免許発行難易度を上げるなどすればよい。これは他業種でもあるが、雇用法や税金など無視していることもしばしばで、もっと厳しくしないと適切な競争にならないし。(アメリカの企業に言いづらいという国事情もありそうだ。
→そうすれば、既存のタクシー業界vsライドシェアとならず、既存のタクシー会社だって、じゃーライドシェアも参入しよう。となれば良いだけで、とてつもなくフェア。
→タクシー運転手vsライドシェア運転手みたいな構図にもならない、タクシー運転手も副業すればいいし、嫌ならライドシェア一本に転職(起業)すればよいのでぎゃーぎゃー言いたい場合はそっちへ行けば良い。(これはタクシードライバーの仕事を否定しているわけでもないですよ)

他によく聞く論点:

よく、「外資企業に移動情報が漏れるのは国家安全管理上危険だぞ」という論調はありますし、意味的には理解はします。が、すでにGoogle, Apple, Metaになんらかの位置情報を渡してる中で、そこまで移動を渡すことの問題ってあるっけ?というのは率直に感じます。しかも、日本のインターネットサービスとて、AWSやAzureやらを使っているわけで、むしろダダ漏れなのではないでしょうか・・・

おまけ:

ここ2年で世界中20都市くらいは行っていますが、いわゆるライドシェアがここまでない先進国は日本だけになってきてます。

Uberが無い(Didiがある)とか、個人で参入するには免許が面倒だ!とかはありますが、一刻も早く、ライドシェアを解禁して、スムーズな移動、国民の生産性を移動というインフラからあげられる状態になることを期待しています

最後にまとめると、海外旅行はNEWTがなかなかおすすめなので、みなさま引き続きよろしくお願いいたします。


ちゃんちゃん。おしまい😇

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