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凛として誠実

旦那さんにどうして私と結婚したいと思ったのか
決めては何だったのか聞いてみた
「思いやってくれたから、真面目なところ」
と何回聞いてもその答えでした

私は婚活中に自分が素敵だなと思った既婚女性を観察して
一人心の中で研究していました
愛嬌があって誰に対しても好意的でポジティブスマイルの山川恵里佳さんの
博愛的魅力とか
実家がお世話になっているお寺の住職の娘さんとその友達でした

実家がお世話になっているお寺の宗派の大きなイベントが開催される予定で
私もスタッフとして参加して雑用をお寺の信者さんの娘さん達女子とすることになりました
控室で女子同士話が合う者で集まって雑談
信者さんの女子達の中に混ざって住職の娘さんもいました
住職の娘さんは私より年下で以前から知っていて
住職の奥さんの助手としてお寺の切り盛りをしていました
控えめで姿勢が良く前髪のある綺麗なロングヘアーが印象的
女子達と話をしている住職の娘さんが最近結婚したという話が聞こえて
私は「結婚されたんですか、おめでとうございます!」
「ありがとうございます」
「相手はお坊さんですか?」
「お坊さんではなく高校の先生です」
というおめでたい会話をしました
うわあ、やっぱりなうらやましいけどこの人なら当然だろうなと思いました
そんな年下で自分より早く結婚した住職の娘さんにうらやましくも
腑に落ちるのでした

お寺のイベント中ホールに移動することになり
もう一人小柄で可愛い感じの住職の娘さんの友達が先導して移動しました
すれ違うお坊さんやその他スタッフに
「よろしくお願いします」
「こんにちは」
と一人一人きっちり挨拶をして小話をし
普通なら何もせず通りすぎていくのが普通だと思っていた私には
礼儀正しく一人一人大切に思いやる気持ちがはっきりと感じ取れ
本当に大事な事はこういう事なんだなと気づかされました
私もつられてぎこちなく挨拶していくのでした

昼食の時間になりスタッフは控室でお弁当を食べる事に
どんなお弁当かなと考える私の傍ら
住職の娘さんと友達がさっとお弁当を持ってきて
一人一人に丁寧に配り始めたのでしたが
私はこんな事してる場合じゃないと慌てて手伝いました
お弁当をスタッフたちが食べ終わって
しばらく雑談をしていましたが
住職の娘さんと友達はすぐに行動に移って何も言わずに
お弁当のゴミをそっせんして集めてさらにゴミ袋の中にきれいに並べてまとめ始めました
住職の娘さんはスーツでしたが
汚れるのをかまわずゴミ袋の中に手を入れてゴミを並べているのです
少し服がよごれてしまっても気にせず率先して作業をしているのです
それを見てとにかく自分もやらなきゃと必死に後から手伝うのでした
すれ違う人一人一人思いやりを持って挨拶をきちんとして
人が嫌がるゴミをまとめる雑用も率先して綺麗にして
私の目には芯のある凛とした誠意の感じられる誠実な女子二人が
模範になり自分を振り返るきっかけになったのです
そこで気づいたのがこれが結婚する女子なんだなと思ったのです
後から聞いたら住職の娘さんの友達は実は
住職の娘さんの兄(現在の住職)と婚約していたのでした

私はそのことを頭に入れて
博愛思いやりそして芯があって誠意がある
凛として誠実である事を心に刻んで
旦那さんに対して
もし住職の娘さんや友達だったらどうするかな
こうするだろうなと想像して
身近な人にもそいう態度でいる事を心がけて行動しました
ほんとにそんなちゃんとした女子になれていたかは分からないですが
旦那さんから「思いやってくれたから、真面目なところ」という
目指していた自分の姿を評価してもらったので
ある程度は成果はあったのかもしれません


結婚するには男性の誠実さに重点を置く女子ですが
旦那さんの結婚の決め手になった理由と
住職の娘さんとその友達の結婚できる女子達の行いは
思いやりや真面目、芯があったり誠意だったりして
女子に対してもそういう信頼できる要素を求められている
若くて可愛かったり性格が良かったりするのも
男性にとって大事だったりしますが
結果的に男性が選んで結婚している女子はそういう要素であることが
本質的な事だったのです

住職の娘さんや友達のあの凛として誠実なありようは
彼女達を取り巻く仏教に従事する環境にもあると思う
沢山の信者さんに心から信心してもらうには
分け隔てなく信者さんに愛情をもって接して
自分から進んで善行に取り組んで模範となって
信者さん達を良い道へ牽引しないといけない
凛として信者さんを勇気づけないといけない
子供の頃から母親のお手伝いをして肌でそういうことを
自然と身に付けていてそれが当たり前になっている
こういう事が出来る仏教に従事する女子から学ぶべき所がある
仏教的な感覚で恋愛や結婚について考えるのもためになる
このような経験から私の個人的な志向ではあるけれど
大愚和尚の恋愛や結婚に関する説法を聞くことがある
テクニックや具体的な方法論ではなくて
恋愛の本質的な所や心の在り方物の見方について語られる
恋愛でごちゃごちゃになったメンタルや頭が整理され
メンタルも頭の中も禅の思考でニュートラルな状態に戻る


見出しの写真は旦那さんとデートで観光した禅寺の龍安寺の枯山水の庭です
その時は自然体でいられて
枯山水の庭を見ていても旦那さんとの関係に対する余計な考えは浮かばず
ニュートラルな状態で庭がすっきりとして静寂を思わせるように
私のメンタルも安定していました
ダイナミックな書をみて圧倒されたりして
その場その時を存分に楽しめて
旦那さんに対してもできるだけ自分なりに凛として誠実であるように
大事なデートの時間をしっかり過ごしました
旦那さんに自分の思いが伝わって結果良し
今はすでに結婚生活にも慣れて
あの頃の凛として誠実な自分とは影も無い
恋愛や結婚に関わらず
謙虚に頑張っていた自分を振り返って
いつでも住職の娘さんや友達のように凛として誠実でないとですね






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