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弟の就活

年の離れた弟がいる。今年オーストラリアの大学を卒業予定で、現在就活中らしい。このようなご時世なので、就活も大変だろう。
心配してたまに電話をするが、就活に焦った様子はみせず、就活の悩みを直接的に私に相談してくれる訳でもない。弟は口数が少ないが、意志は強い。きっと本人なりに色々真剣に将来について考え、悩んでいることと思う。
少し前に、極力本人のストレスにならない程度にアドバイスを、と思い、とりあえずリンクトインのプロフィールを作るよう勧めた。作ってくれた。
その他にも少しは有益なアドバイスができる気がして、「あれもしたほうがいい」、「これもするといいよ」、などと口を挟みたくなるが、我慢している。
実際に何かをしてあげたいと思うのが、親心ならぬ兄心なのかもしれないが、傍でただ見守っていることも大事な気がしている。気にかけているという気持ちは自然に伝わるものだ。
8年前、ひやひやしながら絶妙な距離感で私の就活のことを見守ってくれていた人たちがいたのだろう、と考えてしまう。いや、就活だけではなく、これまで人生の岐路で色々な人々が、すぐ手を差し伸べられるように、私の傍で、ただただ優しく私を見守ってくれていたのだろう。

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