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コロナで激変した会社

税理士のシノダです。


昨日顧問先にお伺いし、最近のコロナ影響など話を聞いていたのですが、びっくりたまげた報告を受けました。


従前からその顧問先の会社の課題は明確で、


「従業員の質がとにかく低い」

毎月訪問する度、

社長や社長の奥様も従業員の愚痴をこぼしておられました。


その当時、従業員は遅刻するのが当たり前。

挨拶も、掃除しない。

社長が現場にいなったら、

「社長、偉なってええなぁ、サボれて」

奥様が従業員に注意すると、

「現場わかってないおばさんが何言っとんねん」

こんな調子です。

私はこの話を聞いたとき、「社員全員辞めさせて一からやり直すのもありなのではないか」とお話していました。

正直、この会社もうダメなんじゃないかとすら思った瞬間があります。


ところが、です。


今日社長と社長の奥様からお話を聞いたら、


この1〜2ヶ月の間で、

自分から挨拶するようになったし、

掃除も率先してするようになった。


今まで電話口でも、社長に対して「おい、お前」という態度だったのが、「社長のお陰で食いっぱぐれることなく仕事をさせてもらえている。社長には感謝しかない。」という発言。

最後にきちんと「失礼します」

と言って電話を切れるようになったのだそうです。


さらに前は、「倉庫がない」と不満しか言ってなかったのが、「大きな倉庫と広い社屋を建てられるようにしたい。それが社長に対する恩返しになる」

と発言するようになったのです。


衝撃でしょ。1ヶ月そこそこで人はこんなにも変われるものなのですね。

この1ヶ月間、この会社でやっていたことは、

「zoomを使った社員教育」

だそうです。

コロナで仕事も縮小していき、休業を余儀なくされ、雇用調整助成金を申請しながら、さらに教育訓練も力を入れられました。


教育担当者は、社長の奥様。


報告書もろくにかけない字が汚い社員には、社長の奥様が、カタツムリの絵をなぞらせるところからスタートして、zoomで字を綺麗にすることを教えたそうです。(実際綺麗になったのだそうです。)

また、YouTubeを使って為になる動画を共有したり、会社のお金の仕組み、礼儀、掃除の大切さなどを教えたそうです。


社長も「この現実が夢なんじゃないかと思うぐらい変わって驚いている」と仰っていました。


いやぁ、本当にびっくりしました。


この変化を起こせた要因は、背水の陣で社員教育に臨んだ社長の奥様の粘り強さでしょう。


どんなに出来が悪くてもなだめたり褒めたりしながら、社員を励まし続け、モチベーションを上げ続けられました。


いまでは、社長に「勉強するって楽しいっす」と言って自分で勝手に資格の本を買って勉強し出すのだから、本当に大したものです。


ここまで社員の気持ちに寄り添って育成した社長の奥様に”あっぱれ”です。


仕事がないことを嘆くより、今すべきことを考え、出来ることをやっていけば、自分たちだけでここまで変化できるのです。


やる気次第ですね。
本気で、やるか、やらないか、それだけです。


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