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【魚コレクション014】ヤガラ/アカヤガラ

魚を知る「魚コレクション」マガジン


ヤガラ/アカヤガラ

アカヤガラ
画像引用:https://kasuitei.jp/blog_roppongi/赤矢柄アカヤガラをご存知でしょうか?/

非常に細長く断面は丸く、棒状。頭部は、身体の3分の1ほどもある。全身が赤みを帯びている。背正中線上に鱗がある。尾柄部の側線鱗に後方棘があり、触ると引っかかる(怖い)。尾鰭の中央軟条が糸状に伸びている。

分類

トゲウオ目→ヤガラ科→ヤガラ属→アカヤガラ

名前

和名:アカヤガラ、赤矢柄、赤簳魚※
英語:
Fistularia petimba
学名:
Fistularia petimba Lacepède, 1803

※簳(やがら:矢の棒状の長い部分)のように細長い魚で、赤いという意味。

形態

SL(標準体長、Standard length): 2m。
重さ:4.7kg前後

生息域

海水魚。沿岸〜沖合いの200mよりも浅場。
北海道・岩手県宮古〜九州の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島、沖永良部島、沖縄。
東シナ海大陸棚域、台湾、福建省、広東省、インド・西太平洋域、ハワイ諸島、大西洋。

生態

産卵期は冬から春。沖合のやや浅い岩礁域に生息。沖縄などではより深場。小魚などを狙う肉食魚

概要

北海道から九州、沖縄など日本各地で水揚げがあります。特異な姿なので認知度は高い。関東などでは古くから椀ものなどに使われる上等な魚とされています。割烹料理などに使われる。一般的に知られている魚ではない。
刺身、焼きものなども味が良いのですが、歩留まりが悪いので超高級魚となる。

価格記録

まだなし

選び方

生きているもの。触って反応する(貝殻を閉じようとする)もの。身がふっくらしているもの。

選び方

赤味の強いもの。触って硬いもの。

味わい

比較的年間を通して味が落ちない。鱗は皮と一体化して取れない。皮は薄いが硬い。頭部の骨は硬い。やや赤みがかった白身で熱を通しても硬く締まらない。身離れが良い。

旬は秋から冬。(産卵の前)

料理

アカヤガラのちり

アカヤガラの潮汁

アカヤガラの吸いもの

アカヤガラの煮つけ

アカヤガラの刺身

アカヤガラの焼き切り

アカヤガラの塩焼き

アカヤガラの幽庵焼き

幽庵焼き(ゆうあんやき)とは、幽庵地(ゆうあんじ:つけ焼き用の代表的な地。醤油・酒・味醂を同割。これにユズやカボスの輪切りを入れたもの)を用いた魚の付け焼き。江戸時代の茶人で、食通でもあった北村祐庵(堅田幽庵)が創案したとされる。しかし江戸時代の料理本などの文献には幽庵焼きの記載はなく、また幽庵焼きで用いる味醂も非常に高価なものであったため、一般的に料理に用いられるようになるのは北村祐庵の死後、約百年後から。よって幽庵焼きを北村祐庵が創案したとするのは疑念がある。

アカヤガラのみりん干し

アカヤガラの唐揚げ


参照



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