「しかたない」のやってくる時。
もし、あなたがその人のことを、その人の存在を本当に大事に思っているのだったら、できる限りその人の身になってあげてください。
「かわいそう」とか「たいへんだね」といった「外側からの同情」ではなく、あなたがまさにその人の立場になったとして、その状況でやれることをつぶさに考えてあげてください。
誰にとっても問題はいつもひとつじゃありません。さまざまな角度からのさまざまな問題が、困難が、弊害が、いつもその人を苦しめています。ひとつだったら乗り越えられることも、同時に2つ3つと塊になって襲って来るということ、それが「苦しい」ということに他なりません。そしてそれは、外側の気持ちからはなかなか見えないものです。
例えばあなたが、その人を他人の目で眺めた時、あなたにとってその人の困難はただの風景になります。流せるものになります。なかったことにだってできます。
でも、
もし、あなたがその人のことを、その人の存在を本当に大事に思っているのだったら、できる限りその人の身になってあげてください。その人の状況を「しかたない」と思わないでください。
「しかたない」はあきらめの言葉です。状況を変えることを放棄した、何かが終わってしまう言葉です。その「しかたない」によって苦しみを得るのは誰でしょう?何かを失うのは誰でしょう?
あなたの大事なその人ですか?それとも、ただの関係のない他人ですか?
あなたが「しかたない」という言葉を使う時、あなたはその人の心の近くにいてあげたと、本当にその人の気持ちになってあげたと、胸を張ることができますか?
後悔は何よりもおそろしいものです。誠実であってください。優しい人であってください。
その人は、あなたのことを必要としています。
…だからあなたは「しかたないんです」などと言わずに、御社の上司にどうかこの見積もりを通してください。
以上です。
それでは今後とも、どうかよろしくお願いいたします。
やぶさかではありません!