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旅先のホテルにて。
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旅先のホテルで一人早く目覚めてしまった。
目覚めたら雲多めの青空がカーテンの隙間から見えていた。そのスリットから漏れる光で自然起床したのだろう、窓の近くのベッドに寝ていた私だけが起きて、他の二人はまだ寝息を立てている。
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旅、と言っても家族旅行だから、プランを決めてお金を払ってさまざまな心配をして…という感じで責任を果たすような気持ちが主になっている。私は旅する主体でありながら添乗員のようなものである。だからちょっとした手違いがあると自分の失敗として悲しくなるし、ご飯を食べに入った店が美味しいかどうかが気になる。
昨日の晩ご飯を食べに入ったお店はとても美味しく、みんな大満足だった。この地に来たら絶対に海鮮は食べたかったのだが、この時期の近隣の寿司屋は異常人気で、予約が取れなかった(あるいは初めから予約制でない店が多い)のである。
旅の主体としての喜び、添乗員としての喜び。
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旅は予定を立てている時が一番楽しい、なんて言われる。私はそうでもない。予定を立てている時はプランに漏れがないか心配だし、宿の予約や交通チケットは高額だから慎重にもなる。そういう言わばチェックの部分があるので、いざ旅行本番になって問題なくできているとホッとする。今回で言えば無事に空港のチェックインができたところで一息ついた。そう言えば個人でオンラインチェックインをしたのは初めてだった。だがこれで覚えたので、もし次回があっても大丈夫そうだ。
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10年ぶりに北の大地に来ている。娘がまだ小さい頃に来たことがある土地だ。娘は小さすぎてもちろん覚えていないので、体験として飛行機に乗った記憶も実質初めてとなる。今回は娘に「初めて」を提供できたことが良かった。有意義に感じられる。昨日の晩ご飯のお店も娘はたいそう気に入って、ホテルに戻ってからも「美味しかったね」と何度も反芻してくれていた。添乗員としては細かいところでイレギュラーはいくつかあったが、1日目は大成功、という気持ちで夜を閉じた。
そうだった。旅はだいたい何とかなる。
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今回の旅程としては、拠点とする駅近のホテルからはそれほどダイナミックに動かないつもりだ。そうなるとこの街はほとんど東京並みの利便性があることもあり、旅情のダイナミズムはさほど感じられないことになる。まあそれも良いだろう。ダイナミックであれスタティックであれ、その人やそのグループに合ったそれぞれの旅行の形がある。そう、旅はどこまでも自由だから旅なのだ。
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