【名曲紹介】夫の勘違いによって毒殺される妻の悲劇 「仮面舞踏会-ワルツ」アラン・ハチャトゥリアン

最近良く聴く曲です。グルジア出身のアルメニア人作曲家であるアラン・ハチャトゥリアン。「剣の舞」で有名な人ですね。

仮面舞踏会は1941年に劇音楽として作曲され、全14曲から後に5曲を抜粋し組曲化されました。組曲は演奏会でも人気のレパートリーとして知られています。
CMやフィギュアスケートでも取り上げられたりするので知っている人も多いかも。

劇の内容はかいつまんでいうと「賭博師の主人公が妻と行った仮面舞踏会で起きたある出来事がきっかけで妻の浮気を疑い(妻は潔白)、衝動に任せて毒を盛って殺してしまい、後に真実を知り罪悪感で頭がおかしくなるという」とんでもない話です。

毒盛らなくてもいいだろ(笑)と10人中10人がそうツッコミたくなるような極端な話です。「仮面」という匿名性が人間の疑念や凶暴性を引き起こすトリガーにもなっていて、「SNS」という匿名性の高い道具を使う我々現代人への警鐘と取ることもできる作品です。

動画は組曲第1曲目の「ワルツ」。マスカレードという響きにふさわしい妖艶さを携えたワルツです。個人的には赤と黒のドレスを身にまとった美しい女性(もちろん仮面をつけている)をイメージさせます。

確かに、危険な衝動に駆られそうです。

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https://note.com/shinobu_classic/m/m6aa75a20b7ad

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