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「メモの読み上げミス」問題

Speakingの2~4番ではメモを取ると思います。さすがにメモはあったほうがよいでしょう。問題を見て、選択肢から選ぶListening sectionならまだ思い出す時間がありますが、サクサク述べていかないと時間が足りなくなるSpeaking sectionでは、自分へのcueとしてあったほうがよいでしょう。それでメモがとれたら、次にはそのメモをどう読むか、どう英文にしていくか、が次の問題になります。

たとえば、

- air-con↓
- ×comfort
というメモ(の一部)があるとします。これを
The university will reduce the air conditioning in the library. If this plan is implemented, the library will not be comfortable anymore.
とできれば、問題ありません。が、そういう受験生はそもそも相当のスコアをとっているはずです。23点の壁に阻まれている受験生はおそらく次のような問題を抱えていることでしょう。その問題とは。。。

「読み上げミス」問題

これは、
- air-con↓
を「読み上げる」ときに、
air-con! と言ってもダメなのは当然なのですが、そうだとしても、
The air conditioning … と始めるのか、
The use of the air conditioner …とするのか、はたまた、先の例のように
The university will reduce the air conditioning…とするのか、つまり、そのメモの語をいきなり言ってしまうのか、しばらくしてから(目的語として)使うのか、がわからないまま、見切り発車をするのですが、うまくいかなかった場合に、自ら修正できなくなるわけです。最悪の場合、黙り込んでしまうこともあります。

決めてから言う

特に、途中で自在に英文を操作できないままTOEFLに臨んだ受験生は、最初に決めておくことは一つの解決策になります。最初のころは
reduce air con
のように動詞もメモに追加するとかして、air conをいきなり口走らないような工夫も必要かと思いますが、英語力によっては、メモの負荷が大きくな理すぎるのが心配です。

コツは

air-con
というメモを見たときに、
1)この語は主語として使うのか
2)この語は目的語として使うのか、その場合、主語は何で表すのか
を一瞬だけ考えることが大切です。
 
そんなことが本番でとっさに判断できるだろうか、というのは、まだ練習を始めていない受験生のセリフです。実際に練習をしてみると、意外とできるし、むしろ、いつもしている自然な選択であることもわかると思います。ただ、意識をする習慣をつけるだけで、毎回の発表にプラスの影響がでると思います。まずはそのメモの語を大きな声で言えばいいというわけでもないのだ、ということですね。

普段の練習

上のような予防線を張っておくのが一つの解決作ですが、もう一つ重要なトレーニングは、普段から、英文を自在に操作する訓練をしておくことです。Japanese people eat rice. と言ったらすぐに Rice is eaten by Japanese people.のような、最初の語を誤ったときにもすぐにリカバリーできるように、文型練習などをしておくわけですね。(この練習には、私のブログの中の「Speaking短文ドリル」をお役立てください。)

TOEFLのSpeakingは基本、「メモの読み上げ」で終わります。そのとき、よく起こる失敗を確認しました。


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