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Speaking の指導における葛藤

今日から Speaking 道場が始まりました。今回は第2期になります。今回も、自分的には、一つ肝に銘じていることがあります。それは、

変化をしてもらうことが向上であるから、うっとうしいと思われてもいいから、何度も同じコメント・フィードバックをすること

です。これまで、英語を教える人生を生きてきまして、この後悔が最も大きいし、激しいし、後々まで記憶に残ってしまっています。

まあ、受講生も、立派な大人だし(実際、立派すぎる、社会的に尊敬される大人です)、あんまり同じことを言ってもなー、なんかまた同じことを言っても、嫌な気持ちになって、モチベーションが低下するだろうなー、こういう立派な人たちは、一を聞いて十を知る人たちなんだから、そのへん、配慮しないとなー、

といつも思っています。たとえ相手がクソガキであったとしても、紳士淑女として扱うべきである、というのも、実は私の信条の一端ではあります。

ただですね。結果的に、スコアが上がる・上がらない、というところでしか、わたしの仕事は勝負ができません。代わりに自分で受けたら、思い通りのスコアが取れるでしょう。けれどそんなことは関係ない。ご本人にそのスコアが取れる能力が備わるかどうか、の一点だけにしか関心があってはならないんですね。

そのためには、

● どんなに初歩的で、コメントするのが失礼に感じられることであっても、繰り返し指摘する
● 実際にできることが、答案として示せるまでは、わかったと認めない
● これ、もう一回やり直しをお願いしたら、多分、「もういいです!もうやめます!」と言われるだろうなあという危険を顧みない

と、自分自身に言い聞かせて、奮い立たせています。

ただ、これは、ある意味「人気商売」ではきついことだと思いますし、何より、わたし、そんな厳しい人間ではないのだけどなー、というところで、メタ認知的に、いつも葛藤があるんですね。だからこそ、コース名も「道場」なんてことにして、厳しい指導を正当化できるようにしました。

今日はひとまず Speakingの1番の問題を出しました。明日は、その発表を踏まえて、フィードバックをします。参加者の皆さんは、このフィードバックをもらってからが、本当の勉強ということになるかと思います。

お互いにいろんな意味で厳しさに耐えながら1ヶ月間、また走り抜きたいと思います。

Speaking 道場「第3期」は、3月1日スタート、2月中旬からの募集開始になります。

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