ピアボーナス制度で感謝を伝えたら自己理解が深まった
はじめに
社内のピアボーナス制度を使っていく中で、感謝を伝える動機が個人的に変わってきた。感謝についてずっともやもやしていたので、言語化して文章に残しておく。
ピアボーナス制度とは
ピアボーナス制度とは、仕事の成果や貢献に対して感謝や賞賛の気持ちを少しの報酬と共に送れる制度だ。
今の会社に入社して、はじめてピアボーナス制度に出会った。
その中で、感謝を伝える動機が変わってきたので3つの過程を記録しておく。
giveしてくれた人に感謝を伝える
最初はgiveされたことに対してひたすら感謝を返していた。「何をしてもらったっけ?」と感謝を送る対象となる出来事を考えていた。
これは今もやるし、単純に送られると嬉しいものだとも思う。
見ている人に影響を与える
次の段階では、みんなが見ていない場所で活躍している人に感謝を伝えることが増えた。みんなの盲点を指摘しようとしていた。
この頃から、私は本当に感謝しているのか疑問に思えてきた。
喜んでいるように見えても、人は感情のある生き物だから、どんな言葉に対しても喜ぶ選択をできる人はあまりいないと思う。
そう考えると、送られた相手は本当に喜んでいるのかわからないし、そもそも私は相手を喜ばせたくて送っているのか、なぜ送るのかが迷子になってきた。
また、その気づきは他の人の視点からは気がつかないものかもしれない。気が付いたとしても、伝える行動に移さない人の方が圧倒的に多いから本人に伝えたらいい効果があるかもしれない。だから伝えるという人はいると思うし、それもいいと思う。
ただ、今の私にとってそれは付加価値である。他で伝えてもらっているかもしれないし、重々自分でわかっている人もいるかもしれない。その判断は難しいと思う。
結局、そもそも人のためと思ってやることは相手に何かしらの見返りを求めているようで、私にとってはしっくりこなかった。
自己理解を深める
そして今、私が感謝を伝える動機は自己理解を深めることである。
私自身がすごいなと思った気持ちを人に伝えることで、自分の気持ちを言語化することになり、自己理解が深められるのである。
言語化したことを伝えるとよさそうと判断したり、周りにも知ってほしいと思った場合には積極的に伝えるようにしている。
おわりに
今回は、ピアボーナス制度を使う動機が個人的に変わってきたという話をした。これからこの動機がどう変わっていくのか楽しみなので、制度を存続させていきたい。そのために積極的に活用していく。