五七音三句型の短詩
「五」「七」の三句の組み合わせを全て列記すれば、以下のようになります。(い)は、俳句・川柳型ですが、それも含めて全部で8通りの型があります。参考までに、和歌や俳句や川柳などの定型の中で、それらのリズムが含まれるものを( )に示しておきます。
(い)五七五(俳句または川柳。短歌の上の句。)
(ろ)七五五
(は)五五七
(に)五五五
(ほ)七七五(旋頭歌の変則的な切り抜き二・三・四句。)
(へ)七五七(短歌の一部切り抜き二・三・四句。)
(と)五七七(片歌。旋頭歌の上下の句。
短歌の一部切り抜き三・四・結句。)
(ち)七七七(仏足石歌体の四・五・結句。)
とりあえず、全部ひっくるめて「五七音三句型の短詩」とでも呼んでおきましょうか。詩型以外は縛りを入れずに、自由に詠える短詩です。正直な話、「これは短詩です。」と言っておけば、おそらく俳壇からは何も言われないと思うので、そういうことにしておくほうが無難かなと考えたからです。2021年10月12日(火)付の『交差する詩句』という記事で投稿した2編の詩が、これに当たります。
①絶交してから 交差する 心のすき間
(ぜっこうしてから こうさする こころのすきま)
=「七五七」型(字余り)
②雀の涙程のかなしみ そんな強がり
(すずめのなみだ ほどのかなしみ そんなつよがり)
=「七七七」型
僕は、俳句・川柳はあまり作らないので、自分が作るものは、すべてこれらにひっくるめて「五七音三句型の短詩」としたいところです(笑)実験的に、これからも時々、作ったものをいろいろな形で投稿したいと思っています。折角なのでおまけに、五七七型を一つ。
「何故か浮いてる」
落ちこんで ここにいるのに 何故浮いている
【詩・画像】私之若夜=しのわかや(2021.10.12)