米津玄師「Lemon」を教会音楽のように作る
この曲はリリースした頃はまだチャンネルを運営していなかったんですが
そろそろ年末だし今年流行った曲ということで作ってしまおう!と思いつき
突如書いた次第。
〜編曲にあたって〜
MVでは教会が使用されているこの曲。
米津さん本人は「踊るように人の死を想う」と仰っていて、
映像ではハイヒールを履いている場面もあることから、
大切な人を失った背景を表現しているのでは、と推測したのです。
せっかくストーリーがある曲なのだから、少しでもそれに沿いたいと考え、
教会で使われる音楽とは何かと考えて、まず最初にコラールを思いつきました。
場所は2回目のサビが終わった後の転調後。
細かいリズムも少なくなり、一音一音に対する緊張感が増すこのパートに
あえて教会感を入れてみました。
後半にバリトンがメロディーで最高音域を鳴らすのも
ある意味刺激的な空気になりますよね。特に演奏側が(笑)
またとてもとても昔の音楽であるモノフォニーをイメージして
2回目サビにアルトとバリトンの2オクターブ差メロディーを入れたんですが、これはどう聴こえるか・・・
伴奏がはっきりない中に重低音が動いてるって、どことなくミステリアスじゃない?なんて思いつつ、このチャンネル初めての挑戦です。
そして原曲のコンセプトとは全く関係ない内容ですが、
16分の掛け合いが発生し続けるように書いている箇所が多いです。
特にサビはソプラノ→テナー→バリトンと立て続けに受け渡しがあり
ここはバシッと決まるとなかなかカッコいいのでは、なんて思っています!
この記事を読んで、さらに楽譜までお買い上げくださった方は、
教会らしさ(?)と16分フレーズのリレーを中心に注目してもらえると嬉しいです。
どんなライブでも映える名曲だと思っているので、どうぞお楽しみください。
Shino's Studio