どうぶつビスケッツ×PPP「乗ってけ!ジャパリビート」で4本をフル活用する方法を考える

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原曲を聴いた瞬間、もはや使命感すら感じました。
そして同時にどこまで再現できるのかという不安も感じました。
まぁどっちも考えすぎなんでしょうけど。

ここまで魅力的な要素がいっぱい詰まっている曲ってなかなかないと思うんです。
アップテンポなリズム感、オシャレな和声、曲調の大きな変化
逆に言うとそれだけ編曲と演奏のハードルが上がるわけですが、キマったら間違いなくかっこいい。
そんなわけでアレンジのエゴも存分に盛り込みつつ、奏者の方々にも楽しんでいただけるよう工夫に工夫を重ねて楽譜を書いてみました。

1.アレンジで意識したこと

まず、当然のごとく耳コピは諦めました。
なんせこの曲のコードはCaug/GbC7(b9,b13)など、未知なものばかり。見ているだけで目がシパシパしてきました・・・
おそらくジャズの経験が豊富な方だと流れでわかるものだと思うんですが、そんなものこれっぽっちもない私は一つ一つ立ち止まってまず何が起こっているかを理解する必要があったのです。

コード名ベタ打ちでググっては構成音を確認し、ひとまず縦割りで必要な音をどう入れるか決めていく。
ただ、あまりに縦のラインを気にしすぎると一つの楽器の音域があっちにいったりこっちにいったり、となってしまうので場合によって取捨選択・・・
という作業を最初から最後までやり通しました。作品の出来がどうであれ、これだけでも良い経験になったと思います(笑)

2.こだわりポイント

・バリトンハラスメントに気をつけて

この手の曲になるとバリトンは大概やることが決まってきます。
ウッドベースよろしくブンブンと刻む楽譜は、某キツネさんなどのおかげでだいぶ浸透してきたように感じますが
このテンポで当たり前のようにそう書くと・・・バリトン吹きなら察しが付くでしょう。そうです、息が吸えません。死にます。
本当は4分音符で埋め尽くしたかったのですが、ハラスメントと思われるのは本意ではないのでところどころに2分音符が混じっています。これでも相当ハードだとは思いますが幾分マシかと。。。
ただ、まだまだキツい!という方は、私が書いている通り1拍目か2拍目の後の音を捨てればリズム感をキープしたまま息が吸えます。お試しください。
また、我こそはオール4分音符で問題無し!という神も是非チャレンジしてみてくださいね。

・内声のコンビネーションに期待

私の楽譜ではよくサビにソプラノ→メロディー、アルト→ハモりの構図を用いるのですが、今回はとにかく出来る限りコードの音を充実させたかったのでアルトとテナーは常に内声部で目まぐるしく動くように書きました。
リズムパターンも単調ではまずいので、原曲のフレーズをそのまま引用(裏拍4分音符など)したり、私が「ジャズっぽい!」と感じるようなものを採用。
そのためサビではずっと裏方ですが、むしろ内声好きの方は熱くなれるようにアレンジできたかな。。。
もちろん他の部分ではちゃんとメロディーがあるので、その点はご安心ください(笑)

3.最後に

当チャンネル最高レベルの難易度です。
楽譜も全パート3ページあるので譜めくりなども工夫しないといけませんが、全部ひっくるめて「楽しい」と感じてもらえる楽譜ができたと思っています。
原曲が好きな方はもちろん、ハードなアンサンブルに挑戦してみたいそこの皆様、
是非お試しあれ!!!

Shino's Studio

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