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阪神ジェベナイルF 予想
十二月第二周。年末に向けて忙しくなる今日この頃、どうお過ごしだろうか。
今週も、注目のレースを徹底予想した!
阪神11R「阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)」芝・1600m
レース状況
阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF)は、例年先行馬有利の状況。ただし、今年の馬場状況を考えると、単純な逃げでは逃げ切れない可能性も出てくる。
先行策を選ぶことができ、なおかつ最後に末脚を十分に発揮できる馬に有利となるだろう。
展開予想
二歳牝馬のレースという事で、やはり積んできたレース実績が少ない中でのレースとなることから判断材料が乏しい。その中で、以下のように展開を予想した。
逃げはパーソナルハイ、トーホウラビアン。特にパーソナルハイは外枠発走であり、馬群に包まれることなくスムーズに前の位置を取ることができるだろう。
その後ろをウォーターナビレラが追走。
さらに後方をサークルオブライフ・ナミュールが追いかける展開となるだろう。
状況が読めないのがステルナティーア。前走の敗因を「位置取り」にあるとしている以上、今までとは戦略を変えてくる可能性が十分にある。この点、留意したい。
評価のポイント
二歳馬のレースは、やはり純粋な実力差で勝敗が決することがある。このことから、やはりその馬のポテンシャルというものが重要になってくるのは言わずもがな。
そのうえで、その馬がどのような脚質・戦略を持っているのかも注視したい。
これらを前走から総合的に判断することとなった。
本命:サークルオブライフ(5枠10番)
前走のアルテミスステークスで見事勝利を飾った同馬を本命に選出。
この馬の持つ鋭い末脚を評価した形だ。
普段の位置取りからして、後ろ過ぎない位置でしっかりと好機を狙うタイプであり、しっかりと先行馬を指し切れる実力があると推測できる。
安心できる一頭だ。
対抗:ウォーターナビレラ(7枠13番)
レースセンスの良さが光るこの一頭を、今回の二番手に選出した。
前走を見ても、しっかりと前目の好位につくことができる馬。そして、最後にそのまま押し切って勝てる力を持つ馬である。
事実、前走では最後にどの馬にも抜かせなかった。このことは大いに評価すべきだろう。
また、逃げる馬を差す力も申し分ない。まさに好位追走の馬である。
懸念点は距離延長。前走より200mの延長がある点は、少々の不安がある。もし、同馬のもつ粘り強さがこの距離に対応できてなかった場合、勝利は難しいだろう。
この点、本命に選出できない理由となった。
それでも実力は十分。この位置での選出である。
相手:ナムラクレア(1枠1番)
前走、冷静さを欠きかなりかかっていたにも関わらず、ウォーターナビレラに一馬身差の二着をマーク。
今回、冷静にレース運びを進め、しっかりと好位から差す競馬ができるのであれば、十分に勝利が見えてくるだろう。
懸念はやはり「かかり」。今回は前走から更に距離延長となる。もともと、1200m競争で活躍している本場だけに、この距離延長がどのような影響を及ぼすのかの判断が難しい。
現在、オッズを見るとかなりおいしい展開。狙ってみるのも悪くない一頭と言えるだろう。
相手:パーソナルハイ(8枠18番)
逃げると予想したこの馬を、最後に選出。やはり逃げ先行優勢の阪神JF、逃げ馬を押さえておいた方がいいだろう。阪神JFは、逃げ切り勝ちが大いにあり得るレースだという事をしっかり認識したいところだ。
その上で、過去のレースでしっかりとした逃げを見せた同馬を選出。
外枠発走の為、馬群に巻き込まれる心配が少ないところも好印象だ。
今回は選びませんでした。
・ナミュール
明確に推す根拠が見つからなかった同馬。そのような馬は、たとえ人気馬だったとしても無責任に推薦することは憚られる。
ただし、勝てない、と決めつけていい馬ではない。実力は確かな馬で、この人気はそれに裏打ちされた者だろう。
ただし、この馬の持ち味は一瞬のキレ味。阪神が持続的に長く伸びる、すなわちロングスパートが得意な馬が有利であることを踏まえると、少し不安がある。
人気高で良配当が望めないことを合わせても、積極的に買い目をつけるのは避けたかった。
・ベルクレスタ
アルテミスステークスでサークルオブライフに差されたことが響いての選出外。この敗北の問題は、ただ負けたという事だけではなく、条件等がすべてそろい実力を完全に出し切ったうえでの敗北であったという点だ。
また、阪神JFとは脚質が合致するとは言い辛く、今回は見送った。
・ラブリーユアアイズ
短距離で好走を見せたが、距離が延びる1600では明確に推せる根拠が無い。
もっとも、先行する馬なので積極的に切りたいかと言われると……。
総合的な判断の末、今回は選出外となった。
来年のクラッシックを彩る牝馬を発掘するこのレース。牝馬優勢が続く昨今、注目しておきたいレースだ。
本記事でも、しっかりとその行方を注目したい。