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国道3号走破記 ①

日本には、国土を貫く大幹線たる国道が幾つか存在する。

仙台住みの私にとっては国道4号が馴染み深いが、それぞれの地域によって普段から耳にする国道があるだろう。

しかし、その国道が何処から何処までの路線なのかを意識している人は少ないはず。
例えば国道4号は、東京都日本橋から青森市までを結ぶ長大路線である。

東北本線などの鉄道の大幹線を全て乗り通すマニアと比較すると、国道を走り通すマニアは少ないように思われるが、本質は同じだろう。

今まで様々な鉄道路線を乗り通してきたが、2021年末に初めて国道4号を走破して以来、国道にも興味を持つようになった。

今回はその国道旅の4回目、国道3号・10号を走破する。


国道3号・10号

国道3号・10号は九州の大幹線である。

両者共に北九州市門司区を起点とし、鹿児島市を終点としているが、3号は鹿児島本線や九州新幹線に沿う西側のルート、10号は日豊本線に沿う東側のルートとなっている。

起点・終点が同じという事でどうしても片方は逆走にはなってしまうが、九州を一周出来る為実行しやすい。(ひたすら遠くに行ってしまうとレンタカーを返すのが大変)

どちらから走り始めるかは迷ったが、新幹線ルートにもなっておりより主要な国道3号からスタートし、反時計回りに九州を一周することにした。


国道3号起点へ

東京モノレール

今までは毎回地元埼玉で車を借りて国道の起点たる東京都日本橋まで向かっていたが、今回ばかりは現地で車を借りたほうが良い。

ということで埼玉の友人の家に前泊し、早朝に羽田空港に向かう。

年末(2023年12月26日)ということもあって保安検査場は大混雑しており、後から来た人でも飛行機の出発時刻が迫っている人から優先的に案内されるため、全く列が進む気配が見られず危うく遅れそうになってしまった。

福岡空港 [11:15]

少し遅れたが無事に福岡空港に到着。

普段LCCばかり使っているので、JALの快適さには少し感動してしまった。

駅前のレンタカー屋で車を借り、早速門司へ向かう。

国道走破の旅だが、スタートまでは高速道路を利用して飛ばし、13時前には門司港に到着。

伽哩本舗 [13:32]
チキンの焼きカレー

昼食に門司港名物の焼きカレーを食べる。

以前一人旅で九州を訪れた時にも来た店だが、美味しかった覚えがあるのでここに行こうと提案した。

老松公園前交差点 [14:06]

食事を終えたら少し車を移動し、国道3号・10号の起点になっている老松公園前交差点へ。

同年3月に行った国道1号・2号の旅のゴール地点だが、今回はスタート地点となっていることに何とも言えぬ感情が込み上げる。帰ってきた。

老松公園前交差点から少し2号側に引き返すと、この先が国道3号であることを示す案内看板が見える。

この交差点は2号の終点かつ3号・10号の起点となっている超重要な場所であるにも関わらず、道路元標などの分かりやすいオブジェが無い・・・

国道3号最初の標識

なので3号起点から少し歩いた場所にある最初のおにぎり(国道標識)で記念撮影してから旅をスタートする。


出発

老松公園前交差点を出発 [14:17]

そんなこんなで14時過ぎに国道3号の旅スタート。
本日の目的地は結構遠いが、熊本県宇土市になる。

具体的は寄り道(観光)は決めていなかったが、個人的には北九州市と福岡市の中間の経由地・宗像市に位置する宗像大社に行きたいと思っていた。

しかし思った以上に進みが悪いので、今日は熊本まで直行することにした。

福岡市突入(帰還?) [16:45]

何とか17時前には福岡市に突入。
今日到着した福岡空港周辺にようやく戻ってきた。
普通の旅行では決してやらないような無駄なルートを取っていることを痛感する。

今日の宿は自分で食材を用意するグランピングとなっている為、途中18時頃に筑紫野市のゆめタウンで買い出しを行う。

この時点でかなり宿到着が遅くなることが予想されたが、気にせず大量の食材を購入した。

19時半頃もまだ福岡県を脱出出来ず

宇土到着

secret base SANTA

21時半頃、なんとか本日の宿に到着。
キッチンが外にあるので速攻で買ってきた食材を広げて準備を行う。

水炊き鍋(適当)

年末なのでかなり寒かったが、何とか鍋を用意。

福岡は通り過ぎてしまったが、水炊き鍋にすることで福岡要素を補填する。

適当に買ってきた肉も焼く
ドラム缶風呂を沸かしていく
火を起こして暖をとる
ようやくありついた夕食

炊飯器もあるとの事だったが、夜遅く面倒なのでパックごはんを買って夕飯にした。

しかし炬燵がないと外で座ってじっとなんてしていられないほど寒い。

釜茹での刑

ドラム缶風呂にも入る。
火が当たっている下部が熱くなっていくので、定期的に攪拌しないと足を火傷してしまう。

外は寒いが、中はベッドやシャワーが完備されており、暖房も効いている。

初日からハードなスケジュールとなったが、1時過ぎには寝て翌日は3号を走破し、さらに南下して指宿を目指す。

②へ続く・・・

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