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国道10号走破記 ③
[前回はこちら]
先日は宮崎県北部の主要都市・延岡市まで到着。
ここから国道10号は宗太郎峠を越えて大分県に伸びているが、
今日はまず国道218号を西進して高千穂町へ向かう。
高千穂へ
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9時前に宿を出発し、宮崎県北部を流れる一級河川・五ヶ瀬川と並行する国道218号を進んでいく。
国道から逸れて細い道を進んでいき、まずは高千穂神社へ。
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駐車場から階段を登っていった先に本殿が構えている。
特に豪華な造りには見えずこぢんまりとしているが、荘厳な雰囲気を感じる。
御朱印を頂き、続いて高千穂駅へ向かう。
高千穂駅
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高千穂駅は国鉄高千穂線を引き継いだ高千穂鉄道高千穂線の終着駅だったが、台風被害により運休した後にそのまま廃止となってしまった。
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高千穂駅が現役当時のものだろうか、時刻表が掲げられている。
よく見ると最終列車が延岡駅を0:43に出る博多行きの列車に接続しており、最近まで日豊本線も夜行列車が走っていたことが分かる。
現在は「高千穂あまてらす鉄道」として、供用時は日本一高い鉄道橋と名高い高千穂橋梁付近までトロッコ車両を運行している。
折角なのでこのトロッコ列車に乗車すべく、切符を購入した。
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次の運行時間までは少し時間があるので、駅構内を散策する。
国鉄チックな駅名標が飾られているが、現役当時のものだろうか。
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奥には車庫があり、当時運行されていたであろう車両が保存されている。
キハ120形気動車に似ているが、高千穂鉄道開業時に新しく製造された車両らしい。
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入場料を払えば、車内や車体の下を見ることが出来る。
友人1人が興味を示し中に入っていった。
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トイレ付近には高千穂鉄道の看板が置かれていた。
高千穂あまてらす鉄道
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時間が来たので、トロッコ車両に乗り込む。
想像よりかなり開放的な車両だ。
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車両は満員で、座席が分かれている訳でもないのでかなり窮屈。
シートベルトもないので無論大したスピードは出していないが、それでも疾走感があってそれなりに気持ちが良い。
トンネルに侵入する際は結構な迫力がある。
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車両連結部には何やら光を投影する機械が付いており、真っ暗なトンネル内を照らしている。
個人的には普通のライトで照らしてトンネル内部を観察したかったが、家族連れも多いのでその客層に向けたサービスだろう。
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停車はしないが、途中駅もそのまま残っている。
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高千穂橋梁まで到着。眺めの良い場所で一時停車してくれる。
眼下を流れる岩戸川の両側に道が見えており、違う道に見えるが、奥に見える橋を通る一本道(県道237号)のようだ。
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ここではシャボン玉を出すサービスがあり、幻想的な景色が見られる。
風向きによってはシャボン玉が乗客を襲うので、目に入らないようにしなければならない。
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高千穂橋梁を超えると約3kmの大平山トンネルに差し掛かるが、封鎖されておりこの先へは進めない。
線路は次の深角駅までの区間も利用可能らしく、今後運転区間を延長する可能性もあるそうだ。
ここから折り返して高千穂駅に戻り、続いて高千穂峡へ。
高千穂峡
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当然ながら遊歩道は高低差があるので歩くのに一苦労。
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高千穂峡の水はかなり青く見える。
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高千穂峡は阿蘇山噴火による堆積溶岩と五ヶ瀬川の浸食により形成されたらしく、特徴的な岩壁が見える。
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駐車場に戻り、付近にあったそば屋に入った。
おばあちゃんが家族でやっているような店で、昔ながらの感じがあった。
時間がかかるので、置いてあった懐かしい「ミッケ!」を眺めていた。
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地鶏定食を注文。そばにも鶏肉が入っていて、ボリューミーで美味しかった。
宗太郎峠
食事後は延岡市街に戻り、国道10号上に復帰する。
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いよいよ大分県に突入。
県境越えの山道には先日言及した宗太郎駅がある為、立ち寄っていく。
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宗太郎駅は完全な秘境に位置しているイメージだったが、意外にも周囲には民家があり、小規模ながら集落を形成しているようだった。
駅の近くに車を停めたが、先客もいるようで他にも車があった。
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先日延岡駅で見た時刻表通り、ここ宗太郎峠を越える列車はほとんどない。
時刻表がスカスカの為、お知らせなどの張り紙の方が目立っている。
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特急列車はそれなりに通過する。
特に通過時刻を考えて駅に立ち寄ったわけではないが、丁度良く宮崎空港行きの特急にちりんが通過していった。
いつか列車で再訪(通過)したい場所だ。
大分
国道10号は、大分県南部の主要都市であり日豊本線が通る佐伯市街は通らず、次に通る街は県都・大分市になる。
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大分名物・とり天を食べるべく、大分市にある有名店へ。
宮崎ではチキン南蛮を食べ、昼食は地鶏を食べたのでここの所鶏続き。
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しかし何回食べても美味しいので問題はない。
すぐ近くにコープがあったので、ついでに今夜用の買い出しも行った。
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国道10号は大分駅の目の前を通っている。
主要国道は街中を避けるようにバイパスなど新道が整備される場合が多いが、ここでは逆に国道10号が大きく曲がって敢えて駅前を通過している。
別府
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本日の最終到達地・別府市に突入。
宿は別府の山奥にあるので、別府駅付近で国道10号を離れる。
真っ暗なので写真はないが、アップダウンの激しい暗い山道を運転するのは非常に骨が折れるものだった。
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本日泊まるログハウスのすぐそばに温泉施設があるので入浴。
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ログハウスは最低限の設備しかなく5人では少々狭いが、2階もあるので何とか寝ることは出来る。
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購入した高千穂の梅酒を飲んで、今日の疲れを癒した。
明日はこの度の出発点である北九州市まで駆け抜け、国道10号を走破する。
④へ続く・・・