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組曲『影街』について

何年も前から『影絵の街』という言葉が頭のなかにありました。いつか曲か何かにしようと思いつつ、長いあいだ形にできませんでした。 自死を考えている人には表情がない、こころが半分あっちの世界に行ってしまっているから、ととある小説で読んだことがあります。 過去に深い傷を負った人や、近しい誰かを喪った人、うつ病を抱えた人も同じような状態になることがあると思います。 あっちに行ってしまった半分のこころはどうしているのか?と考えていたときに『影絵の街』という言葉と繋がり、この曲になり

    • DUG/Berg/オリーブオイル(240320)

      久々に派手に遅刻しつつ、這いつくばって新宿へ。 友人ふたりと落ち合って謝罪し、伊勢丹へ向かう。札幌に住む友人へ、プレゼントを贈りつけるのだ(彼は年明け、我々に札幌のクッキーと珈琲豆をわざわざ買ってきてくれたから)。 この話は前から出ていて今日やっと実現したわけだが、言い出しっぺの俺が遅刻をかましてしまった。不甲斐ないことこの上ない。 祝日の伊勢丹はごった返していた。ふたりのほうが詳しいし、なんならこっちは初めて這入るので、案内に従って奥へと進む。 イタリア料理が好きで自炊に

      • Q字路/遠い女/Booker Little

        間借り喫茶の屋号は『Q字路』という。 もともとは『遠い女』で、さらにその前は『深煎珈琲 Booker Little』だった。 何故か昔から、3文字の屋号の店に惹かれていた。荻窪『邪宗門』、『寄港地』、西荻窪『物豆奇』、『三人灯』、高円寺『七つ森』、富士見ヶ丘『慶珈琲』、国立『書簡集』、日暮里『友路有』、新橋『紅鹿舎』、盛岡『羅針盤』、新花巻『山猫軒』、山形『煉瓦家』、名古屋『びぎん』、京都『六曜社』、岡山『折り鶴』、長崎『タロー』等々。 『Q字路』はラテンアメリカ(現代)

        • ベローチェ/博多/無縁坂(240217)

          台東区での間借り喫茶を始めて3ヶ月が経とうとしている。今日は間借り先の都合(夜の貸切)で早仕舞いした。近所のタイ料理屋でひとり食事をし、その後斜向かいの八百屋でパクチーとほうれん草を2つずつ買った。ほうれん草2つで100円、いちごおまけしちゃうよ、いちごちゃーん、と交差点に向けて絶叫していたお姐さんが素敵だったから。でもいちごはもらえなかった。今度カオマンガイでも作ってみよう。いまはベローチェで一服しながらこの文章を書いている。 ベローチェに這入ると博多の夜を思い出す。初雪

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