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相方の結婚報告がうれしくてたまらないです

たしか8月のはじまり頃、陽の光で目覚めるとセミがじいじいと鳴いていた日のことだったと思う。朝起きてスマホの通知を見てみると、相方から「結婚する」との連絡が届いた。

よく状況もわからないうちに、とりあえず「え?おめでとう!うれしい」と返事をした。

「しのさんに一番に連絡したよ」
「どうして?ほかにたくさんいるでしょう」
「いつもお世話になっているから」

こんなときだけ、きちんと律儀だった。なんとなく彼女ができたことはわかっていたし、なんとなく彼はこのまま結婚を決めるような予感もしていた。だけれど、実際に聞くとやっぱり驚いたし、それと同じくらいうれしい気持ちでいっぱいだった。

プライベートのこと、仕事のこと、あらゆることで悩んできた彼を、図々しくも相方という立場で見てきた。ときには心も痛んだし、ときには衝突もした。

だけれど、とくに彼にとっては心の支えがいないことがなによりもつらそうだった。素敵な方と結ばれたらいいのにと幾度も願った。

だから、結婚報告を受けてまず感じたのは「うれしい」。ただ、ひたすらにうれしかった。彼にとって、無条件で愛する、一生守ると決めた存在に出会えたことが、うれしかった。わたしは母親かよ。

ときどきものすごく不安がりで、同じくらいときどき自信家で、多くの場合は人への愛にあふれてる相方。きっと、奥様もそんなふうに愛に包まれた素敵な方なのだと思う。

ふたりでしあわせな家庭を築くこと、ふたりがしあわせでいること、これから先もたくさんの笑顔が生まれること。そんなふうに、幸多き家族であってほしいと願う、相方の結婚報告でした。

ご結婚、本当におめでとうございます。素敵な人生を。

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