高卒、貯金50万。俺でもバーが開けるなら誰でもできるのでは?
「いつかバーやスナックを経営してみたい」と思ったことはありませんか?コロナ禍が落ち着いた今、全国では1ヶ月に約4,000件の飲食店が新規開店しているそうです。
出展:【独自調査!】全国の飲食店に関する2024年1月〜3月の開業数・閉店数ランキング
この数は「いつかやりたい」を叶えた人の数でもあるといえますね。
筆者もそのうちの一人で、2019年に北海道札幌でバーをオープンして、2024年11月で丸5年になります。営業していく中でコロナ禍や、自身も病気に悩まされるなど苦労がなかったといえば嘘になりますが、この5年間を簡潔に例えるなら…
わりとできるじゃん!
そんなにお金いらないじゃん!!
めっちゃ楽しいじゃん!!!!!!!!!!
です。決してふざけたわけではなく、素直で正直な感想です。
本記事では、筆者の実体験からバーやスナックを経営したい人へ、そのスタートを切るハードルがぐっと下げるお話をしていきますので、最後までお読みください。
わりとできる=高卒で学力も経営経験もないけどなんとかなった
底辺高校を卒業して就いた仕事は介護、メンズパブ、カクテルバーなど学歴が必要とされるものではありませんでした。正社員はおろか、店舗を任されるような職業に就いたこともありませんでした。
計算は苦手で電卓頼み、確定申告は毎年独学でぎりぎり終える、モテとは縁遠い。そんな筆者のためある程度の努力は必要でしたが、WEBの情報と周囲の手助けがあれば誰にでも再現可能だと感じました。
もちろん飲食店で働いた接客の経験が大いに生きていますが、最近のインバウンド情勢で繁華街は人手不足です。まずは自分がやってみたい店舗のイメージに近いところでアルバイトしてみるだけでもそれは得られると思います。
そんなにお金いらないじゃん=開業費用は50万円程度
20代は貯金が苦手だったため、店を持とうと思い始めた30歳から2年で貯めました。
当時はメンズパブの給料と、派遣やバイトを合わせて月に25〜30万位の手取りでした。体力的な辛さはありましたが、これはもう少し長いスパンで貯金するか、元々貯蓄のある人なら解決できる問題です。
コツは支出を減らすこと。当たり前のことではありますが、一度店舗の経営が始まると売り上げが多い月もあれば、その月の半分程度になってしまう閑散期もあるかもしれません。売上が少なくても自分の生活を見直して、ミニマムな家計のやりくりをすれば怖くありません。
格安スマホに契約して通信費を削減したり、医療保険を見直したりとまず家計の状態を把握すると良いかもしれません。
固定費の削減についてはこちらの動画がおすすめです。
めっちゃ楽しい=自分で職場環境をデザインできる
以前働いていた、いわゆるブラック会社で体調を崩してしまったことがあります。どんなに売上を伸ばしても賃金は低く、やりたくもない仕事を押し付けられたり、自分とは合わない会社の方針に従うことが苦痛だった記憶があります。
いまは5年も経っているのにも関わらず、自分の店に立っているのがとても楽しいです。自分の給料は売上次第なので波がありますが、それは自分の成果次第ともいえます。仕事の内容を自分で決めて変更もできて、人生の舵を自分で握ることができます。
仕事が趣味のように楽しい、これって現代社会においてはラッキーなことかもしれません。
「芯」がしっかりしていれば、バーを開店するのはそんなに難しくない
いかがでしょうか?思っていたよりも「私にもできそう」と思いませんか?
店舗の条件によっては開店資金がもっと必要なことも、もっと少なくて済むこともありますし、従業員を雇ったり、家庭がある人ではまた変わってくるでしょう。しかしそのような環境でも起業して、いまも順調に経営している店舗も数多くあります。
そのような経営者の方に共通しているのは「芯がしっかりしている」ことだと思います。この店舗で顧客に与えられる価値あるものはなにか、それについて自分と向き合っている人は成功しているように見受けられます。
例えばとあるジンギスカン屋の経営者の方にその店の強みを聞くと「ジンギスカン屋だけど接客がどこよりもいいこと」と教えてくれました。
札幌は現在ジンギスカン屋の激戦区で、新規開店してもすぐに閉店してしまう店舗もあります。その中でいつも忙しい理由は商品である肉が美味しいのはもちろん、従業員の笑顔で丁寧なサービスだといいます。
文字にすると「そんなことか」と思ってしまうようなことでも、開業の頃から変わらぬ想いを持ち続けることが成功の秘訣だと思います。
今回は全体的にふわっとした内容でしたが、今後は具体的な開業の方法や経営の内容についてお話していく予定です。ぜひフォローをよろしくお願いします。