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私の価値観を変えたアフリカンプリント
大学2年生の春。私の人生を変える経験をした。
それは、内閣府が主催する国際交流事業「世界青年の船」への参加だ。
これは、世界11か国の18~30歳までの青年が1か月半、船(と陸)で共同生活をし、リーダーシップを育成するというプログラムだ。
ここでタンザニアの青年と出会った。
今までアフリカはなんだか遠い存在で、アフリカというと「貧困」「途上国」などちょっとネガティブなイメージが強かった。最初はアンコンシャスバイアスがかかっていた。ふと自分の考えや行動を振り返った時に、偏見を持っているということに気が付いたのだ。
偏見をなくすには、その文化に触れるしかないと思い、タンザニアを入り口にアフリカを知ろうと小さなアクションを起こした。
ダンスを見てみたり、ムービーを見たり、食を味わってみたり。(それが船の中でできるなんてなんて面白い経験なんだ!)
中でも一番私の心に残っているのが、彼らの明るさと、彼らが纏ったカラフルな伝統衣装。色使いは派手で、すぐに見つけられるほど目立つ。
でも、単に派手だから避けるというのではなく、なぜかそれにひかれた。
自分が思うように英語でのコミュニケーションが取れなかったこともあり、船を降りた後、アフリカについてもっと知りたいと思った。
そんな時、現在働かせていただいているアフリカンプリントを使ったバッグや小物、お洋服などを販売しているブランドと出会った。
カラフルな店内でお話ししたことは今でも覚えている。
そして、単に色使いだけではなく、環境に配慮したモノづくりや、現地の女性たちの可能性を引き出す雇用形態などあらゆる捨て行くホルダーを大切にしたモノづくりをしていることにひかれた。
とはいえ、最初自分でアフリカンプリントを選んで手に取った時、「本当にこれ使いこなせるかな?」とか「周りにどうみられるんだろう」というような不安がたくさんあった。
でも、そんな不安も払しょくしてくれるのがアフリカンプリント。
持ってみると、意外と手持ちの服との相性が良かったり、長く愛用できたり。
中でもうれしかったのは、アフリカンプリントのバッグを持っているときに、「そのバッグかわいい!どこで買ったの?」とほめられたこと。ブランドバッグってあこがれるけれど、褒められることってなかなかない気がする。(そんなことない?)
でも、いろんな柄・色があるアフリカンプリントの商品から、時間をかけてゆっくりと選んだバッグを褒められたことは、本当に印象に残っている。
今までは、「周りにどうみられるか」だったり、「無難だから」という理由でモノを選んでいた。でも、アフリカンプリントと出会って、人に褒められる体験をしてもっと自分の「好き」を表現していいんだと思うようになった。
それが、私の新たな価値観を形成する原点になった。
時は前後するけれど、この経験をする途中で、ちょうどインターンの募集があり、「アフリカンプリントの魅力を届けるとともに、アフリカに対する偏見をファッションを通してなくしたい」という思いから応募した。
インターンを初めて、ブランドのこと、モノづくりが行われるウガンダのことを知れば知るほど、その世界に入っていった。(もちろんつらいこともたくさんあったけれども。)
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このブランドメッセージが「好ましいより、好きを」
私も以前は、洋服やバッグを選ぶときに、自分がときめくことよりも「無難か」で購入の有無を決めていることがあった。だから、コロナで断捨離をした時に、同じようなものが出てきた。特にバッグに関しては、大学1年生前後に購入したものは、ほとんどピンクベージュだった。就活の時も使えそうというので選んだりもした。でも、結局アフリカンプリントで価値観が180度?変わった私にとって、無難なものは、ときめかなくなってしまった。
だって、自己表現をする以外にも、物で自分らしさを表現することができるから。それがファッションだから。私は、別にコーデ組むのが上手いワケでもなんでもないけど、どんなに派手な物でも、これが自分が好きなものというのがあれば、それを持つようにする。
だから、物だけではなく、自分自身も、誰かが決めた「好ましい」ではなく、自分の「好き」を表現し続けられる人になりたいと思う。
一時、相手の好ましさに自分を合わせてしまい、自己表現できずにでも誰にも相談できずに苦しんだことがあった。でも、同じようなことがもう2度と起きないように、自分の意見もちゃんと言える相手と接するとができるような人間関係を構築したいし、仮に、自分の意見を押し付けるような人とはお付き合いしないようにしたい。(仕事とかだとあるかもしれないから絶対とは言えないけど)
タイトルが回収できないけれど、アフリカンプリントがきっかけで自分の価値観が変わったよーというお話しでした。
おわり