編集じゃないと期待外れ?
あっという間に師走となり、社内では来年のことがもう動いているこの頃。
お久しぶりです。「けーきち」という名前で就活について投稿した者です。
前回の就活体験記がこちら。
https://note.com/shinnyu_kob2020/n/nd885399c61f2
私は7月から書籍販売部という部署で働いています。
女性自身編集部、VERY編集部と、編集部の同期からバトンをもらいましたが、私は営業部門。
もちろん、第一志望は編集部です。
「なら、期待外れだったのでは?」「不満があるのでは?」と思う人が多いでしょう。
「編集志望なのに、営業とかに配属されたくない!」と強く思う就活生の方もいると思います。
けれど、そもそも編集以外で出版社が何をしているのか、知らない人が多いのではないでしょうか。
販売部って何するの?
書籍販売部は、「書籍」全般の販売を扱う部署です。
多くの方は、書店に営業に行く姿を想像するでしょう。
なら、そんなにやることないんじゃない?と思うかもしれません。
部員はそれぞれ担当を抱えており、私は「新書」を担当しています。
新書編集部から出た11月の刊行物
光文社新書といえば、前野ウルド浩太郎先生の『バッタを倒しにアフリカへ』、山田真哉先生の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』などが有名ですが、私はもともと文芸書志望。
ノンフィクションには疎く、そもそも『バッタ』が光文社新書であることも知らない体たらくでした。
前野ウルド浩太郎先生のサインと『バッタを倒しにアフリカへ』
しかも私の担当は、新書だけではありません。
又吉直樹さんに絶賛された『ママはかいぞく』といった絵本や『つくられた格差』といった翻訳本も、新書編集部が手掛けているため、私の担当です。
新書編集部から出た刊行物
だいたい毎月6~8点といったところです。意外と書目が多い!
私は次のような流れで作業をしています。
① 初版部数を提案する→② 配本する→③ 拡材の作成
① 原稿を読み、類書の部数を調べ、それをもとに編集部に部数を提案します。
他社に電話をかけて部数を教えてもらったり、データから売れ行きを調査します。
新書の場合、第一作を出す方が多いので、いつも部数については悩んでいます。
② 配本作業とは、「どの書店にこの本を何冊送るか」決める作業です。特に推している書目では、配本作業の前に、単品で注文書を作ることもあり、私から電話をかけることもあります。
③ 拡材の作成はいちばん馴染みがあるかもしれません。
私は配属されてから、以下の拡材を作成しました。
作成したPOPやパネル
新刊の他に、新書はフェアを行うため、秋は「クラシック&ニュースタンダード」フェアの帯を作成しました。
さて、来年は光文社新書が創刊されてから20年。
どういったフェアを打ち出すのか、動き始めないと……という状況です。
他にも新刊案内を作ったり、定例会に参加したりと、毎日があっという間に過ぎていきます。
「なんだか意外とやることあるじゃん……」というのが、今の素朴な感想です。
今後の目標
希望と違うところに行って、落胆する……ということは全然ありませんでした!
仕事で本を扱っていても、書店に行き、本を読む、という生活習慣は驚くくらい変わっていません。
文芸編集部への希望はまだあるものの、それはそれ。
「10万部以上を出す!」「光文社といえば絵本と知らしめる!」と販売部での野望は尽きません!
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