室町飛鳥
何かを収納するマガジン(仮)
幾段も続く石段。 真っ赤な鳥居。 舞い散る紅葉。 木に立てかけられる竹箒。 敷き秘められた木の葉の上に寝転がる男性。 紅に染まる空。 ふわりと舞い降りる巫女。 眠たげに目を擦りながら起き上がる男性。 巫女の言葉で、一瞬真剣な顔になる。 すぐさま眠そうな表情に戻るが、どこか面倒くさそうな顔だ。 そうはしながらも衣服の汚れを払い落とし、竹箒を巫女に押し付けて境内の奥に走り出す男性。 木々に囲まれた細い道。 岩の壁に暗い穴。 中へ進むと、ひんやりした空気が