福島県楢葉町に行ってきました
こんにちは、今回は備忘録も兼ねて、最近のご報告を。福島県の楢葉町というところで地域おこし協力隊のインターンに2週間参加していた話を書き連ねます。(ちなみに今はホーチミンからデリーのフライト中です、この話も忘れないうちに書きたい)
そもそも地域おこし協力隊とは、(私の認識では)総務省によって実施されているプログラム?で、最大3年まで地域を盛り上げる仕事を住み込みでする、というものです。総務省が給与などの費用を負担するため、自治体には失うものがない、はず。訂正やより正確な解釈等あれば是非教えてください。
そんでそのインターンプログラムとして2週間泊まり込みで(お金もらいながら)楢葉町というところで活動していました。行くと決めた理由は主に二つで、1つは参加を決めたちょうど6月ぐらい?に「居場所づくり、環境づくりとしてまちづくりってめっちゃ大事なんじゃないか?」ってなって地域に行くことに興味を持ったこと。もう一つは、楢葉町の特徴として、被災した地域というのがあったから。これは正直行ってから知ったことだけど、楢葉町は東日本大震災による放射能の影響で全町避難した町の中で、最も早く制限が解除された町らしい。ただ当然ながら、それによって大きな影響を受けた地域で、被災した町としての印象が正直強い。それもあって、このプログラムの前半部分は震災学習を含めたフィールドワーク、後半がグループワークによる施策提案という構成だった。
震災に関しては、かねてから自分自身が日本人として、学ばなくちゃいけないと思っていた。ある種の使命感というか。だからプログラム内で第一原発に入れるというのは、表現として正しくないが、魅力的だったと言える。この二つが行くことに決めた理由。あと付随して、ここでどんな人に出会えるのかっていう期待もあったと思う。だいたいどこでもそんなことは期待してる気がします。
そんで結果的には本当に行って良かった。傲慢ながら是非みんなにおすすめしたい、まじで。笑
じゃー正直何がそんなに良かったのかっていうと、これはやっぱり「人」に尽きる。今回のプログラムの参加学生は15人。運営スタッフが5-6名ほどで、この期間中はほぼずっとこのメンバーで過ごしていたと言える。泊まるところは男女別で、男子は5名全員で生活。
日中の活動は1週目はほぼ全体行動で、2週目はほぼグループごとだから、必然的に男子チームとグループの子達と過ごす時間が多かった。みんな個性豊かで、はっきりした人が多かった。特にもうグループワークとか激論の激論で全然初めての体験。笑
こんなに意見が合わなくて、それを言い合うことってあるんだという。
だし、そこで自分の弱みもすごく感じた。議論になった時に、内容よりも言い返されたことに無駄極まりないプライドが働いて、否定から入りがちになっちゃう。今までみんな合わせてくれてたんだなーって思った。基本的に自分の意見を通して生きてきたもんなーって。本来はゴールに向かうべきが、自分のプライドを守りに入っちゃうことで間違いなく失ってるものがあると思うわ。余裕がなくなってきた時に人の本質がでるっていうけどまさにそうで、苦しい時こそ笑顔で目的に、ゴールに向かうことはより意識づけよう。
そんでも今回これだけぶつかれたのは、グループ内での心理的安全性が担保されてたからだと思う。これはみんながオープンマインドでお互いを受け入れようとする人たちだったおかげでしかない。その一員になれたこと、嬉しい。苦しいってときもないわけじゃなかったけど、だからこそすごくすごく行ってよかったし楽しかったと余韻を感じているなーと。ほんとに仲間に恵まれました。
加えて、「人」以外でやっぱり良かったのは震災学習で訪れた「東日本大震災・原子力災害伝承館」と「福島第一原発」。前者は、国か県(どっちか忘れちゃった、)が運営してる資料館で、事細かに原子力発電のことと事故のこと、震災のことを伝えるもの。情報量がかなり多くて、かつメモを全く取らないという愚かな選択をしたせいで全然覚えていないことばかりなんだけど、最後に展示されていた写真があまりに衝撃的というかとにかく悲しい。震災当時の写真から現在までの写真が展示されていたんだけど、特に母と妻を亡くした男性が泣き崩れている写真が忘れ難い。自然災害は基本的には発生を防げない。被害を縮小できるかもしれないが、人智を超える災害がないとは断言できないと自分は考えている。から、すごくやるせない気持ちになった。何か自分に今できるかわからないけど、まず絶対に忘れちゃいけないと再認識せざるを得ない機会だったと思う。
もう一つの福島第一原発は言わずと知れたあの場所だが、今回は非常に詳しい専門家の方にガイドしていただき、1号機から4号機の目の前まで行くことができた。まじでこんな経験ないぞ、って今もう一回思う。何を血迷ったか、この時もメモも持参していないため忘れてしまったことが多いので、誰かメモとっていた人いたら共有していただきたいです。心からお願いします、ほんとメモ取ってなくてごめん。
震災当時のリアルな声が聞けたり、処理水の安全性について説明してもらったり、科学的根拠のあるロジカルな話だけではなく、当事者としての感情的な部分も知ることができたことはかけがえがなさすぎる。友人連れてもう一回行きたい。
総じると、とにかく本当によかった、最高でした。上記のことだけじゃなく、みんなでバカやって大騒ぎしてたのとかも楽しすぎたし、真剣にいろんな事話したり、1日フリーの日に遠出したりとかも印象深すぎる。なんならこれで脚色されすぎちゃってる部分もあると思うもん、笑 そもそもいわゆる田舎ぐらいが人生初で、移動手段は基本車で農地が果てしなく広がるところを朝ランとかやばいよ、もう懐かしい。あと温泉2日に1回ぐらい行ってたのも個人的に良すぎたな。
最初に楢葉町インターン2回目参加の人はなんで参加してるんだろうって思ってたけど、今めちゃくちゃ気持ちわかるもん、あの生活が人間が文化的であるためには一定数必要よ。今回は楢葉町に行くことができたけど、次は他の町も行ってみたいなって思ったりもしてる。ゆうたのいる西川町も結構行きたいし。
ちょっとというかだいぶ長くなりすぎたので、そろそろ書き終えます。機内はインド人がずっと大騒ぎしてて、なんかもうすでにインドみたいで楽しいです。笑
もしここまで読んでくれた方いたら、本当にありがとう、ほぼ日記でした。もしインターン参加者の方だったら2週間まじでありがとね、また会いましょう。それではデリーに向かいます、また!