供養の梨は、秋のはじまり
先週末、実家に帰った時に母から梨を供された。
ちょうどお腹いっぱいだったというのもあり、手をつけずにいたら母がこちらを見ずに「それ、Kの家の梨だよ。」と言った。
Kは小中学校時代の後輩で、Kの兄もまた同じ小中学校にいて、同じ少年野球チームに所属していたことから、家族ぐるみで付き合いがあった。
Kの家は代々果実の農園を営んでいて、毎年夏の終わりから秋の始まりにかけて、Kの母親が袋いっぱいに入った梨を持ってきてくれた。
それから歳月が経ち、子供たちはみんな実家を出てそれぞれの道を