見出し画像

【鼻中隔湾曲症】レポ②発声編

皆様ごきげんよう。
そしてあけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い申し上げます。

新年1発目の記事ですが、
前回に引き続き【鼻中隔湾曲症】の手術後のレポを
書き記したいと思います。
記事の1番最下部に手術前と手術後の音声を
貼ってるのでよければ比較参考用に聴いてください!

さて、前回の記事は長文になりましたが、
皆様最後まで読んでいただけたでしょうか?
今回も同じような思いをしている人へ
少しでも参考になればいいなと思います。

(参考までに前回の記事
レポ①手術〜手術後編のリンクを添付します。)

本題へ入る前に現状報告です。
2025/01/03現在で手術から18日が経過しました。
朝、夜の2回は鼻うがいをし、鼻の中を洗浄しています。
まだまだ鼻の中の傷が癒えていないため
鼻の中からかさぶたのようなものや
血の塊(たまにこんなデカいの詰まってたの⁉︎って位
デカいの、小指の第一関節分位のものも…グロ…アセ)が
出てきたりする状態です。

適切に鼻うがいをすることで、
鼻の通りはめちゃくちゃ良好です。
本当に今までの人生は何だったんだと言う位
「息しやすいって生きやすい」状態になっています。


それでは今回は「レポ②発声編」ということで
主に手術後の発声の変化について
自分が体感したこと、変化があったことを記します。
ボーカルトレーニングをしているので
ボーカル視点での良かった点も挙げていきます🎤


★レポ②発声編〜良かったこと〜

①声が出しやすくなった

→まずシンプルにこれです。
今までは話してる最中にも鼻が詰まっていたので
慣れてはいたものの手術後より声が出しづらかったです。
発声の立ち上がりが遅い感じです。
手術をして改めてそれに気づくことができました。


②声を出すことが楽になる


→話す時も歌う時も声を出すこと自体が
今までと比べ物にならない位非常に楽になりました。
今までは仕事中の電話、会議、またはプレゼン等の
自分が1回で長く喋る時に鼻が詰まっているので
呼吸がやや苦しくなって息が上がるような
しんどさを感じることがありました。
それが改善されたので、
話しながらうまく呼吸ができるようになり
声を出すこと自体がすごく楽になりました。

③発声の立ち上がりが速くなる


→上記①とやや被りますが、
鼻が通ることで発声の立ち上がりが速くなりました。
出したいタイミングでしっかり声が出るイメージです。
車やロードバイクで例えると、
今までは重いギアで毎回ストップ&ゴーしていて
出だしが重くて進みが遅い(発声タイミングが遅い)ため
もたついてしまうようなイメージから、
軽いギアで初速から軽やかに漕ぎ出せるイメージの
発声に変わりました。
🎤ボーカル視点🎤
→発声の立ち上がりが改善されたことで
歌にとって非常に大切な1音1音の
発声のタイミングが良くなったように思います。
その結果、置きたい位置に声を置くことができて
リズム感が改善されたように思います。
SO GOOD TIME!!!

④声がクリアになる


→よく、人から「良い声してるね」と
声を褒められることがあります(唐突な自慢みたい、
でも、顔は褒められない…悲)。

声を褒められるのはめちゃくちゃ嬉しいんですが
自分で声を出した時に聞こえる自分の声や、
自分の声を録音して聞いている時の声も
どこか鼻にかかってこもったような
こもった声に聞こえていました。

それが解消され、録音した自分の声も
以前よりこもった感じがなくなり
より鮮明にクリアに聞こえるようになりました。

手術後、とある曲を歌い録音したデータを
友人に送り付けたところ、
「鼻にかかったような声じゃなくなったね」と
言ってくれました。

余談ですが、お笑いタレントの有吉弘行さんも2023年に
僕と同じ手術を受けたようでニュースになっており、
声がこれまでと少し変わる可能性があるとの事でした。
有吉さんは「慢性副鼻腔炎」も併発されていたようで
そのニュースでは、本来の声に戻るまで
約6ヶ月ぐらいかかると見た記憶があります。
ちなみに僕は副鼻腔炎ではありませんでした。
今はまだ手術後約2週間過ぎなので、
これから傷も安定し、完全に元に戻ったときに
どのような変化があるか楽しみです。
(自分でも調べましたが、声質の変化については、
可能性はあるが僅かな変化だと思います。
クリアな声になったのが大きいかもしれない。)


⑤声のフラット感が軽減される


→ここからボーカルに特化した変化を記載します。
これまでは同じ曲を何度も繰り返し練習を重ねている時、
全体的な自分の癖?で歌声が本来出すべき音より
若干フラットする(低くなる)癖?がありました。
音感が掴めていない練習不足の側面は否めませんが
手術後は声が通りやすくなり、原曲に合わせて
曲を歌う際、自分で感じる音のズレが
軽減されたのではないかと思います。

ここで断言をしないのは
あくまで、自分の聴感上でそう感じただけであり、
まだチューナーを使っての練習や判定を
手術後は行っていないからです。

本来であれば、音感のトレーニングをするとき
チューナーを使って、出すべき音が正しい位置に
出せているかをトレーニングします。
参考までに、スマホアプリで僕が使っている
アプリの画面を貼っておきます。

iOSでKey Tunerというアプリを使っています。


上記の画像を参考に解説します。
画像の左上のほうに青い文字で「A4」と書かれています。
これは「A4(ラ)」の音を出すために声を出しており、
実際に「A4(ラ)」の音が出ている状態です。
(別の音、例えばそれより半音低いG#4を出していれば
この青部分にG#4と表示されます。)

また上右部分には「0.3セント」と書かれています。
セントとは音と音の間隔の単位で
半音の間隔が100セントと定義されています。
この画面では「0.3セント」となっており
本来の「A4」の音からこの画像の瞬間は
0.3セント分、音が高いと言うことになります。
(低い場合は-○セントと表示されます)

ピアノやボカロでもない限り
生身の人間の声で、0.0セントを常に出すと言うのは
神業に近い状態だと僕は思いますが、
出来る限り±10セント以内、出来たら5セント以内に
音をぴったり当てはめていきたいです。

少し話が逸れましたが、以前はこの音感練習でも
中々音が当てはまらず恥ずかしながら-20セントなどに
位置することがありました。
そうするとプロの先生が聴くと音がズレて
気持ち悪く聴こえるとの事で何度も何度も何度も何度も
練習をやり続けておりました。
本当に嫌になるくらい何度も何度も何度も何度も!

手術をしたからといって、
音感が良くなる事は無いと思いますが、
声が出しやすくなったため
より自分の出したい声に近づくことができました。
後は練習あるのみだと思います。
ただ、このフラット感が軽減された事は
歌の要素としては良い意味でめちゃくちゃに大きいです。


⑥ファルセットが出しやすくなる


→手術後試しに歌を歌ってみたところ
ファルセット(高い声で歌う際に利用される発声)が
出しやすくなりました。

具体的にどの部分かと言うと、
「lynch.」というヴィジュアル系バンドの
「IDOL」という曲のサビの部分で
「“ソレ“は(やっぱ)僕じゃないって」の
ないって」の部分にファルセット+ビブラートが
使われており自分もその通りに歌うべく
練習で歌っていました。
このファルセット+ビブラートの部分が
特に難しく感じ、理想通りに歌えるように
何度も練習していました。
それでも、ファルセットの音が
上がりきらなかったりしましたが
手術後に試しで歌ってみると思ってた音の高さが
何の苦もなく出せるようになりました。

おそらく、鼻が通ったことにより
「鼻腔共鳴」がしっかりと使えるようになり
自分でイメージした音が出るようになったと思います。

余談ですが今までの練習は一体何やったんや…と
思ってしまいそうになりましたが練習してたおかげで、
手術後、スムーズにうまく音が出せるようになったと
前向きに捉えます!!
SO GOOD TONE!!!

IDOL/lynch.死ぬほど格好良いから是非聴いてみそ!葉月さん神!


⑦ビブラートが出しやすくなる


→上記⑥に被りますがファルセットと同じく
ビブラートも出しやすくなりました。
これについても「鼻腔共鳴」の影響でしょうか。
ビブラートが出しやすくなるのは自分の中で少し
不思議でしたが今までよりしっかりとした
「鼻腔共鳴」が出来るようになったことと
声の抜け感が出来たことでより自在に
声帯をコントロールすることが出来たのではないかと
自己分析しております。
今までは真空状態に近い状態になっていて
音も響きにくく声帯もコントロールしづらかったのかな?

上記⑥に例を挙げましたが「lynch.」の曲「IDOL」の
サビ後半「“ソレ“は(やっぱ)僕じゃないって」の
ないって」の部分にファルセット+ビブラートがあり
」のビブラート部分が
「ないって⤴︎⤵︎⤴︎⤵︎⤴︎」と上下2往復+最後は
上に上がった2往復半の状態で止まると思います。
このファルセット状態で、高速のビブラートは
難しいですがここも完コピするために
練習をしておりました。
この部分はファルセットだけでも難しいのに
ビブラートを完全にコピーしようとすると
かなりの集中力を要します。

こちらもまた、ビブラートが出しやすくなり
この部分の発声がめちゃくちゃ楽になりました。
このようにビブラートもより自分のイメージする
ビブラートを出すことができるようになりました。


⑧ブレスが楽になる

→ 1回に吸える息の量が増えたことと、
素早く呼吸ができるようになったことで
ブレス(歌の場合、歌の途中で息継ぎすること)が
楽になり、歌うこと自体が楽になったことで
スタミナが持つようになったこと、
次の発声への遅れなどが軽減されたと思います。


⑨あとがき

以上、手術後ボーカル視点での良くなった点を
①〜⑧挙げてみました。
また、長文になってしまいましたね(汗)

現在、気づいた部分はこれだけでしたが、
これだけでもかなり、生活の質も歌の質も含めて
今までより全体的に良くなりました!
個人的に本当に手術をやって良かったと思っています。
鼻中隔湾曲症と診断され鼻の詰まりに悩んでいる人や、
ボーカルをやっている人へ参考になれば幸いです。

手術後18日ということで、
自分自身もまだ満足な歌の練習はできておりません。
2025年、昨年思うようにいかなかった部分を
取り返すべく徐々にギアを上げていこうと思います。

また、他に気づいたことがあれば
随時記事をアップしていこうと思います。

最後に、手術前の声と手術後18日経過した
僕の声を比較参考用に貼っておきますので
良かったら聴いてみてください!
結構声のクリアな感じとかが変わってません?

それではまた次回の記事で!


⑩音声比較(手術前&手術後)


いいなと思ったら応援しよう!