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王が即位する儀式で使う聖油(聖地栽培のナルドの香油)をいただいた

イスラエル帰りの友達から、王が即位する儀式で使う聖油(Anointing oil)をいただきました!

袋の中に、銀色のボトルが入ってます。
中身の画像も載せたかったのですが、部屋の中や私の顔😊がボトルの表面に反射して映り込んでしまうため、掲載を見送ります。

ボトルのラベル表記によれば、

MARY MAGDALENA
NARD
Pure from the HOLY LAND 100%

ホーリーランド(HOLY LAND)とは聖地パレスチナのこと。
キリストが生涯を過ごした地であり、ムハンマドが昇天した地であり、ユダヤ教にとっても最重要な聖地です。

つまり、聖地で栽培したナルド100%の香油という意味ですね。

ベタニヤ村のマリヤが十字架を目前にしたイエスに注いだのは、このナルドから取れる香油です。この香油は香りの強いもので、ヨハネの福音書12章によれば、家中が香油の香りでいっぱいになったとあります。この香りは、簡単に消えるものではありません。イエスが移動するところどこにでも、この香りがついて行ったのです。

残念ながら、このナルドの香油、今ではすでに古典的香料の一つとなっており、簡単に入手できなくなっています。

ナルドの香油 | 聖書入門.com

そんな貴重なものだったとは…!!
ざっと検索してみると、「聖地栽培ではないナルドの香油」や「聖地栽培のオリーブオイル」は販売されていますが、聖地栽培のナルドの香油はかなり限定的なようです。

なお、上記の引用にある「ベタニヤ村のマリヤ」は、マグダラのマリアと同一人物とされています。

十字架を目前にしたキリストが使った香油であり、おそらくシャルル七世が聖別式で使った聖油も同じものでしょう。恐れ多いものをいただいてしまった!!

王が即位する儀式での聖油の使い方については、『神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ルー・ルー(下)』第八章〈フランス王の聖別式〉編をご参照ください。


さて、肝心の香りにつきましては…

とっても高貴な香りがします!!

語彙力がなさすぎて申し訳ない。香水や精油に詳しい人なら、適切に表現する言葉を持ち合わせているのでしょうけど、私にはそういうスキルがなかった。
ボトルの蓋の裏についている油分を、爪の先にちょんとつけただけでも良い香りが広がります。

Heleneさん、いつもありがとうーーー!!!



\アレクサンドル・デュマ・フィスの未邦訳小説を翻訳しました/


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