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19世紀の異端科学者はかく語る:2巻の表紙できた

十九世紀の異端科学者はかく語る』続刊について。
猛暑の影響でパソコンの調子が悪かったり、例の感染症にかかって寝込んだりと、書籍版作業が遅れに遅れていましたが、ようやく表紙ができました。既刊と並べてみますね。

『十九世紀の異端科学者はかく語る』表紙(仮)

帯のキャッチコピーがしっくり来ないので、修正するかもしれない。
幸せ探訪記って何だw

現在の進捗としましては、表紙デザインと本文のリライトは完了。
実質、すでに完成しているのですが、最後に残った「訳者あとがき」が全然書けなくて困っています。

ラボックの没後一周忌に刊行された伝記(翻訳済み・まだ非公開)からエピソードを拝借するか。あるいは、私がラボックを知ったきっかけを明かしてみるか。

ごく一部の方だけが知っていることなのですが…
数年前、ある人からリーディングで「19世紀のロンドン近郊に住む裕福な銀行家で、さまざまな生物を分類するなど科学が趣味」という前世(!)について指摘され、この前世人物から現世(私)へのメッセージを伝えられました。

前世うんぬんの真偽はともかく、後日、該当する時代や身分・職業界隈について興味がおもむくままに調べていたら、それっぽい個人を見つけてしまった。それがジョン・ラボック氏です。

「ラボックの生まれ変わり」という実感はありませんが、その人が書いた本や手紙が残っているなら読んでみたくなるもの。ふんふん、なるほどーと無性に共感しながら読み進めていき、個人的にドキリとしたのが近日リリースする続刊の内容でした。

続刊の後半で、死後の世界のこと、もしラボックが再びこの世に生まれてくるとしたら…という話が書かれていたのです。私がラボックを知るまでのいきさつを考えると、数奇な運命を感じざるを得ない。

また、読書愛好家のラボックは本書で「できることなら100年後の本を読んでみたい」とも語っています。ラボックは1913年に死去しているので、もし私が本当にラボックの生まれ変わりだとしたら、彼の願いは叶っているといえますね。

……このnoteを、訳者あとがきにすればいいのでは?!



自著など

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。


新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化しました。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろしています。


最新作:『シャルル七世とその重臣たち』

アレクサンドル・デュマの初期の戯曲(全五幕の悲劇)を翻訳しました。


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しんの(C.Clarté)
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