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シャルル七世いわく「美しいいとこ」
今のところ、pixivFANBOX有償プランのみで公開している未邦訳資料
ルネ・ダンジュー著『トーナメントの書』(日仏対訳・挿絵つき)
次回の分、すでに完成してますが、投稿するには中途半端な時間なので
明日か明後日くらいに… なお、進捗としては「全体の半分すぎ」くらい。
完訳したらオープンな場所(カクヨム?)で文章のみ公開します。
飽きっぽいので、いろいろ並行してやってることのひとつ
ガストン・ボークール著『シャルル七世の歴史 Histoire de Charles VII』全6巻
今、私訳しながら読み進めている2巻・第三章は、シャルル七世とリッシュモンが臣従関係になってから確執を深めていく数年間にスポットを当てているのですが
(文字数を計測したら12万文字超えてた。第三章だけで文庫本1冊分w)
さっき読んだところで、シャルル七世がリッシュモンのことを
「美しいいとこ(Beau cousin)」と呼んでいました。なお、デュノワも同じく。
シャルル七世基準だと、リッシュモンは美しい(またはハンサム)らしい。
もうちょっと詳しく書くと、リッシュモンは「アジャンクールの戦いで負傷して死体の中から救出され、顔に傷跡が残って醜くなった」とも書かれています。
でも、シャルル七世にとっては傷の有無に関係なくリッシュモンは美しいんですね…
へぇええええwww
想像力をふくらませたら、ちょっとした主従エピソード書けそう。
ちなみに、「美しいいとこ(Beau cousin)」のあとに続く言葉で、シャルル七世は辛辣な内容の忠告をしています。この時点では仲が悪いので!
数年後の熱い信頼関係を知っていると、初期の対立が微笑ましいです。
ガストン・ボークール著「シャルル七世の歴史」2巻で、シャルル七世がリッシュモンを「美しいいとこ」と呼んでいる。なお、デュノワも同じく。
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) November 27, 2024
シャルル七世基準だと美しい(ハンサム)人らしい
\ここから下は自著とコンテンツの宣伝です/
▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声
あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。
父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。
※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。
▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
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