渡辺しんご【ピラティス / 呼吸専門家】

■ピラティスインストラクター■姿勢・動作・不調を変えるPADDLEピラティス代表 ■NOTEは専門家向けコラムがメインです。

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マガジン

  • PADDLE theory

    『ただなんとなく「知る」というレベルではなく「腑に落ちる」のご提供!』身体に興味のある全ての人へ。機能解剖、神経学から紐解く理論的背景とそのアプローチ(評価例・エクササイズ・思考)を月3~4本発信。

最近の記事

慢性腰痛のすべて

どうもです! 腰痛に対する介入でよく起こる疑問 はい、このようなパターンが非常に多いのではないでしょうか? 一方で さあ、何ででしょうか? 結論、慢性腰痛と戦うには筋骨格系だけで戦っても勝つことはできません。痛みとは何か?腰痛とは何か?理論的に咀嚼しないと慢性腰痛を改善することが難渋します。 現場のなぜを解決するためにも腰痛を1から理解していきましょう! 1章:腰痛の全体像まずはじめに腰痛とは?から復習していきます。 ここを飛ばすと、全てのアプローチが無駄になり

¥4,980
    • 大腿筋膜張筋は本当に硬い?

      「外ももの張り」が気になるんです。 「大転子の出っ張り」が気になるんです。 これ形のお悩みの方は多くいらっしゃいますがまず1番に大腿筋膜張筋のタイトネスを疑いますよね? とりあえず大腿筋膜張筋が「なぜタイトネスになってしまっているのか」ということも深掘りしていく必要があるのですが、その前にやるべきことは実際に大腿筋膜張筋がタイトネスなのかどうか?評価することからでしょう。 その際に便利なのがOber’s test(オーバーテスト)となります。 Ober’s testと

      • 臼蓋形成不全とピラティス

        そのような主訴の方はピラティススタジオでも多くご来店されます。今回は臼蓋形成不全に対してピラティスを武器にどのように戦うのか?病態の基礎的なところから解説していきます。 結論、臼蓋形成不全に対して運動療法を行ったとしても、当然ですが、直接的に骨の形態を変えることはできません。「症状の緩和」や「機能改善」「二次的な変形性股関節症の予防」に寄与することを目的に戦うことが「運動療法の主な目的」となります。 臼蓋形成不全に対して適切な介入ができることで、将来的な変形性股関節症の予

        ¥1,000
        • 痛みとコミュニケーション

          どうもです。 医療におけるコミュニケーションの教育・研究は歴史が深く、運動器疾患に対する介入時の「関係性の構築」の重要性は常に焦点が当てられてきていることかと思います。 それは良質なコミュニケーションが症状の軽減に影響するからです。 これってピラティススタジオでも同様で、「痛み」に介入するケースは珍しくないことですので、「関係性の構築」は我々インストラクターでも必須のスキルになると個人的には考えております。 医学教育の基礎を築いた医学者である、William Osle

          ¥1,000

        マガジン

        • PADDLE theory
          ¥980 / 月

        記事

          大腿骨前捻角をピラティスの味方に

          大腿骨前捻角については、勉強されている皆さんはご存知でしょうが、じゃあ実際にそれを現場でどのように考え、活用していくのかまでをご理解いただいておりますでしょうか? パッと思い浮かばない場合、今回の記事は非常に有用となります。 ピラティスやヨガといったボディワークは大きな股関節の可動域を有する動作も非常に多いため、大腿骨前捻角を理解していないと、怪我をさせてしまう可能性もあるため、非常に重要な知識ですのでこの機会にぜひ学び、明日からの現場でご活用ください。 大腿骨前捻角と

          ¥2,000

          大腿骨前捻角をピラティスの味方に

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          前捻角とエクササイズ選択の注意点

          大腿骨の「前捻角」をご存知でしょうか? 安全かつ適切な運動指導を行うためには必ず理解しておきたい知見となります。大腿骨前捻角の異常は、股関節を代表とする下肢の関節疾患、スポーツ障害など様々なクライアントさんに影響を及ぼします。 例えば、現場では股関節内旋位を呈している女性クライアントさん(過前捻)に多く遭遇すると思います。 股関節内旋位になっているため、「アライメント不良だ」として中間位に修正してしまうと、それが原因で股関節の前方を痛めてしまう危険があります。 股関節

          ¥2,000

          前捻角とエクササイズ選択の注意点

          評価の概要

          私たち運動指導者は、パーソナルのセッションでは1対1のレッスンでは確実な効果が求められます。 そしてクライアントさんで、仕事や日常生活を優先してまでトレーニングを優先できる人は基本いません、故に常にトップダウンでスピーディーな介入が必要となります。 スピーディーな介入による「圧倒的な効果の実感」がクライアントが指導者に求めるニーズです。 反り腰姿勢のクライアントに対して、同じエクササイズを同じように指導しているはずなのに、「なんで同じ結果が出ないんだろう?」 現場では

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          顧客がつかないインストラクターを言語化

          ご質問いただきました。 「顧客がつきません。」 といった悩みはプレイヤーあるあるです。当然店舗ビジネスの売り上げは新規獲得とリピーターですので上記に問題があるということはビジネスとしては致命傷です。 というわけで、今回はなぜ顧客がつかないのか? 私なりに言語化してみました。 もちろんその方を見ていないので技術的なところを今回は省いたうえで、現場でよく起こる私の思う顧客がつかないだろうなあというインストラクターがやっている「過ちあるあるを主観120%」でお送りいたします

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          顧客がつかないインストラクターを言語化

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          エクササイズ強度調整の教科書

          運動指導者からよく聞かれるお悩みが「エクササイズの強度を現場で調整することが難しい」ということです。 筋力トレーニングであれば、重量の調整で強度を調整するといったことは容易でしょうが、ヨガやピラティスではそう簡単にいきません。 それはなぜか? 評価が欠けているからと言えばそれまでですが、今回はそこを省いてまずはエクササイズ強度だけに着目して深掘りしていきます。 明日から現場で使える内容ですので、ぜひご活用ください! 支持基底面現場指導で言えば、エクササイズ強度の調整

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          エクササイズ強度調整の教科書

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          後屈制限に対する評価とピラティス

          現代人の日常生活において、どうしても前屈み(猫背のような)の姿勢が多くなる現状において、後屈動作を制限されている方が非常に多いです。 実際の現場指導でも後屈に制限がある方に非常に多く遭遇するのではないでしょうか? 矢状面の動作スクリーニングとして、後屈を評価することは私も多いのですが、やはり後屈制限があり、椎間関節を圧迫した動作パターンの人がほとんどで後屈時に腰部に痛みを訴える方が多いです。 つまり後屈動作の制限除去は、その後のエクササイズプログラムを円滑に進めるために

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          後屈制限に対する評価とピラティス

          ¥2,000

          非特異的腰痛の介入①オンラインセミナー

          多くの方が悩みとして抱える腰痛(Low Back Pain)ですが、生物心理社会モデルから考えると、ただ身体的側面からの客観的評価を行い、運動療法を行うだけではなく、そのクライアントの抱える『痛みとは?』を深掘りする必要があります。 ご存知の通り、痛みとは「主観」です。そして痛みとは脳からのアウトプットです。つまり「痛み」がなぜ腰に起きているのか?ここを言語化できなくては適切な介入は困難となります。 痛みに対する最新の知見でも、従来の生物医学モデルだけでは対処できない非特

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          非特異的腰痛の介入①オンラインセミナー

          関節可動域に運動療法で立ち向かう

          運動指導者の評価・介入において必須となるのが関節可動域(ROM : range of motion)です。 そして関節可動域の改善も現場で必ず求められるもので、その重要性は皆さん重々ご理解されていることかと思います。 実際に理学療法士協会の調査でも、治療を行ううえで問題となる障害に「ROM障害」を挙げていますね1)改めてROM障害に対する運動療法の知識は必須です、今回はそんな関節可動域に対する運動療法でどう立ち向かうのか、筋腱由来のROM制限に対して、どんな種類があるのか

          ¥1,000

          関節可動域に運動療法で立ち向かう

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          肩関節周囲炎の教科書〜問診編〜

          一般的に浸透している肩関節周囲炎(五十肩)とは、中年以降、特に50歳代に多くみられ、明らかな原因もなく痛みと可動域制限が現れる疾患で、「凍結肩」や「癒着性関節包炎」などとも呼ばれております。 肩関節疾患は様々な病態がありますが、肩関節の痛みは病態が別であっても近接した部位に出現するため、痛みがあり、肩関節の動きに問題があると、総じて「肩関節周囲炎」と診断されることが多いように個人的には思います。 つまりですね、肩関節周囲炎の介入で結果を出すためには、 この2つを最初に判

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          肩関節周囲炎の教科書〜問診編〜

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          肩関節可動域制限の臨床的思考

          肩関節は複雑で複合的な運動が可能な人体最大の可動域を有する球関節であり、その可動域の広さの分、デメリットとして障害の多い関節でもあります。 臨床上、可動域制限を有するクライアントさんも非常に多い印象ですね。 今回は肩関節の可動域制限となる軟部組織を見つけ出すうえで、必須となるポイントをご紹介していきます。 肩関節の区分けまずは肩関節の可動域制限抽出のポイントとして、大まかに上方、前上方、前方、前下方、下方、後下方、後方、後上方の8方向に分けて考えます。 こちらは右肩関節

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          肩関節可動域制限の臨床的思考

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          肩関節挙上制限因子は前鋸筋?僧帽筋?

          前鋸筋は肩甲帯の安定化を担う筋であることは有名です。ピラティススタジオやパーソナルジムの現場指導では、肩関節疾患だけではなく、肩関節の挙上制限や挙上時の不良動作に出くわす機会は非常に多いと思います。 前鋸筋の機能解剖が頭の中で整理されていると50分のセッションが有意義なものになるのは間違いございません。 前鋸筋の機能解剖前鋸筋は「superior part・middle part・inferior partの3つのパートに分けられ、それぞれに解剖的差異が存在し、機能も異な

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          肩関節挙上制限因子は前鋸筋?僧帽筋?

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          中枢神経の全体を理解するコラム

          筋肉は自らの意思を持たず、脳からの神経指令によって収縮を起こします。 筋肉の働きを司る神経は、脳や背骨の中を通る「中枢神経」とそこから身体の末端に向かって伸びる「末梢神経」に分類されます。 人間の姿勢、動きは基本的に全てをこの「脳(中枢神経)」によって制御されており、その全容を理解しておく必要があります。そしてその伝達を担うのが末梢神経であり、この末梢神経はさらに「体性神経系」と「自律神経系」に分類されます。 イメージとしましては「中枢神経」はパソコン本体、「末梢神経」

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