日常の中のしあわせ 片道1キロぽっちのランニングと帰りの暗闇
こんなご時世の日常にも、確かに幸せの時間はある。
長男の足がはやい。
走るのが好きみたいである。
僕は、球技が好きで、ボールがないとやる気が出ない。むしろ、走るだけという競技はかなり忌み嫌っている。
次女の保育園までの距離が1キロ弱。これまでは、次男の幼稚園まで車で迎えに行き、その足で次女を迎えに行っていた。
ふと、子供と一緒に走る時間を持ちたい、と思っと時があり、それ以来、長男、日によっては長女も一緒に、保育園までの道を走る。
好きなことは伸ばしてあげたい、走る時間を、機会を増やしてあげたい、子供と一緒に何かしたい、そんな動機。
1キロ弱、キロ7分台とゆったりペース。
帰り道。
次女は2歳。二語文が話せるようになってきた。
姉、兄を追いかけて、トコトコ走るのは楽しそうだが、家までの道中、全ては走れない。走らない。
団地を抜け、少年サッカーのグラウンド脇を抜け、小さな森のある公園を抜ける道のり。
日が落ちて、真っ暗な闇の中、4人で手をつないで帰る。小さなころ、あんなに怖かった暗闇がいまは怖くない。
足元の次女が腕を伸ばしてくる
抱え上げて、肩にのせる。
「ちーがう」といわれて、おんぶにかえる。
「しょお、しょお」といわれる。正解の模様。
家まで、長女、長男、次女と歩く真っ暗闇。
昔怖かったものが、今は幸せの時間。
こんなご時世の日常にも、確かに幸せの時間はある。
あなたの幸せの時間はなんですか?