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君の名は? ラクダガイ
漫画「寄生獣」のミギーに見えてしょうがない。
ラクダガイ
島に居る間に貝について書いたメモ:
・シャコガイ
口?がオレンジや青やらカラフル。共生する褐虫藻により色が違うとか。
・ヒメシャコガイ
島ではギーラと呼ぶらしい。
バーパピヨンのえみさんが好きな貝とか。
・マガキガイ
島ではトビンニャと呼ぶらしい。
・クモガイ
・ラクダガイ
・スイジガイ
魔除け。
貝殻の形が漢字の「水」の形にみえるため、火事から護る魔除けに。
今回は、ラクダガイについて。
ラクダガイ
名称:
外国名 Giant spider conch
学名 Lambis truncata sebae (Kiener, 1843)
漢字・学名由来
漢字 駱駝貝
由来・語源 『目八譜』より。
シルエットがラクダを思わせるため?
分類:
軟体動物門
腹足綱
前鰓亜綱盤足目
ソデボラ超科
ソデボラ科(スイショウガイ科)
サソリガイ属
全長:
20cm程度
概要:
殻長20cm前後になる。非常に大きく殻に厚みがあり、非常に硬い。棘はクモガイと比べると短い。伏せるとふくらみを感じて盛り上がって見える。サソリガイの仲間としてはもっとも大型になる。
形態:
殻は紡錘形で肩角に結節状の螺肋が数本ある。
殻口外縁には7本の突起。成長にともない、先端の欠け・成長痕などが含まれる場合がある。
幼貝は小さい内は殻頂から広角度で広がり、少し成長するといきなり前方に伸びだし細身となるのが特徴。
足の先のふたは爪状。軟体部は巻物を思わせる形状。目が管状に伸びている。
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分布:
生息地は、海水生。サンゴ礁の岩の上にある砂のつもったところなどにいる。
九州南部以南。熱帯中部・西部太平洋、紅海、アラビア海。
下記のポイントで遭遇。
沖縄 本島ゴリチョ 202311
生活:
大きな殻を引きずりながら海底の付着藻類を食べ歩く。
利用:
インテリア
・貝殻を利用したランプ
・貝殻の置物
食用
・煮る(塩ゆで)
・生食(刺身)
沖縄の漁師さんのなかでも刺突漁の方しかしらない味。旬は不明。
貝殻は非常に厚みがあり、重く硬質。割るのは大変。可食部は貝殻に対して少ない。
砂を噛んでいる内蔵を除去して食べる。筋肉は生で食べられるよう。
煮ると少し硬くなるが甘味があって美味。
非常に硬いが、貝殻の一カ所を集中的にたたくと穴が開き、そこから千枚通しなどで軟体部のいちばん硬い帯状の部分を傷つけると中身が出てくる。
刺身
軟体部を取りだし、内臓を除去する。
刺身状に切り、ぬめりをもみ出す。根気よくぬめりをとったら、仕上げに塩もみをして水洗いする。
柑橘類と塩が合う。
塩ゆで
貝殻を割り、塩ゆでにして適宜に切る。
身に甘みがある。
酢みそなどで食べても。
飼育:
水温24度
藻を食べる
参考:
岩井賢司、飼育下におけるラクダガイ幼生の着底とその後の成長、2013
https://www.pref.okinawa.jp/site/norin/saibai/houkoku/documents/h25p50rakudagai.pdf
最後まで読んで頂き、感謝です(ペコリ)