KSAP2018採択のジェネクストがオフィス移転!〜オフィス移転の背景やKSAPでの出会い、BAKへの期待、今後の展望についてインタビュー〜
2018年KSAPに採択されたジェネクスト株式会社が、2022年8月にオフィス移転を行いました。ジェネクストは交通安全の専門知識とテクノロジーを融合させ、交通事故のない社会の実現を目指しているベンチャー企業です。
今回は、代表取締役の笠原社長、山地COOにお話をうかがい、事業成長の背景から今後の展望、お二人の出会いのきっかけとなったKSAPのお話や、BAKへの期待、最後に新オフィスのご紹介をいたします。
ジェネクストのサービスについて
事業成長とオフィス移転
ー 事業拡大による人員増加を背景に、オフィス移転を行ったとうかがっています。事業の近況についてお聞きしてもよろしいでしょうか。
(山地さん)
2022年4月から「白ナンバー事業者のアルコールチェック義務化(※1)」がスタートしたことから、社用車の利用管理が企業に求められています。そういった中で、テレマティクス分野(※2)に特化し、これまで事業を行ってきた弊社に大変注目をいただいています。
今導入している企業数はおよそ700社です。約2万台強の車両を対象にご利用いただいており、毎月かなりのペースで新規のお問い合わせがあります。弊社のサービスはインターネット経由で知られる企業が多いですね。
(笠原さん)
日々事業が成長する中、あらためて組織を作っていかなくてはいけない、変えていかなくてはいけないというフェーズのためオフィス移転を行いました。サービスで新しいコンテンツを用意して提供し始めると、利用いただいているお客様の属性が変わったり、人材や設備など増えていくものもあったりします。そのうえで、今の組織ではそぐわない部分も出てくるため、一人が複数の部署を兼務するスタートアップの初期的な組織では追いつかないという状況になってきました。
移転にあたって全てが順調にいったわけではなく、スタートアップがオフィス移転をする場合、信用の問題もあるので、そこは少しハードルがありましたね。
ー 組織を作っていくフェーズとありましたが、現在従業員はどれくらいいらっしゃいますか。
(山地さん)
今は20名ほどで、毎月新入社員が入っている状況です。オフィス移転の背景の一つには、エネルギーを持った人材を新たに採用するためにも、働く環境を整える必要があると考えていました。やはりオフィスは企業の顔なので、働く環境は採用するうえで大事な要素ととらえています。
KSAPでの出会い
ー お二人はKSAPでの出会いが一つのきっかけになっているとお聞きしました。笠原さんは今のジェネクスト、山地さんは代表をされている別の企業でそれぞれ2018年KSAPに採択され、2019年に別のイベントで再会したのが始まりとうかがっています。
どのような経緯から一緒に事業をすることになったのでしょうか。
(山地さん)
私が別の企業で2018年のKSAPに採択された時、当時からジェネクストは狙っているマーケットも大きく、ビジネスのロジックもしっかりしていて素晴らしい企業だなと思っていました。2019年に笠原社長と再会してお話をする中で、Webサイトの見せ方やマーケティングの面では、更なる成長のためにできることがあるのではと感じました。この再会をきっかけに、私がホームページや営業資料などを少しずつお手伝いするところから始まっています。事業を深く理解するうちに私自身がのめり込んでいき、「この事業は自分の人生をかけて広めて行かなくては」と強く思い本格的に参画しました。
(笠原さん)
経営者同士だからお互い同じ目線で分かり合えるのはいいですね。普通「経営者は孤独だ」なんてよく言いますが、自分はそんな気持ちは全くしていないです。そういう意味でも、KSAPという場を通じて経営者同士が出会えたのはよかったです。もし山地さんがあのタイミングでジョインしていなかったら、ここまでのスピードで事業は成長しなかったと思います。
ー 同じ起業家の視点に立って事業を推進できるのは大きいですね。事業オープンイノベーションプログラムの「BAK」でも、リスク計測テクノロジーズ株式会社(以下「RimTech」)と新たな取り組みを始められているかと思います(※3)。今回の取り組みの背景についても教えていただけますか。
(笠原さん)
RImTechとは発話音声から睡眠不足を検知して、交通事故を減らすリスク管理DXの開発を行っています。今回のBAKはRimTechの岡崎社長の話を聞いて、私たちの交通安全の事業との可能性が見えたため協働で開発を行うことになりました。私たちの事業はルートなどのビッグデータなどを持っていますし、一方でRimTechは音声のビッグデータと解析技術を持っているので、一緒にできることで新しい可能性への期待感を持っています。何より代表の岡崎さんの熱量に突き動かされました。また、今後についてもBAK、KSAPなどでコラボレーションができる企業があればと思い注目をしています。
(※3)オープンイノベーションプログラム“ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)
【BAK NEW NORMAL PROJECT 2022採択】発話音声から睡眠不足を検知し交通事故を減らすリスク管理DX
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000057103.html
ジェネクストの今後の展望
ー ジェネクストが今後目指していることについて教えていただけますか
(笠原さん)
今後はBtoBのプラットフォーム化を目指していきたいと思います。道路交通法を遵守していただくアプリケーションを提供し、例えば保険料が安くなる、レンタカーが安くなるなどコンテンツをどんどん増やしていけたらと考えています。
(山地さん)
私たちも5年間AI-Contactのサービスを提供させていただいていて、導入企業では事故が減っていることを実感しており、道路交通法を遵守することが事故を減らすことは実証されています。しかし一般の方には「交通違反を減らすと事故が減る」という認識がまだまだ広がっていません。
弊社がまず法人向けに力を入れているのは、法人にとっては事故が起きてしまうと様々な面で企業にとってマイナスがあるためです。一方で、一般家庭向けに提供しようとしてもなかなか自分でチェックはしてくれません。事故が身近に感じられないのに、誰も自分の運転の嫌なところは見たくないでしょう(笑)。 一部で自分の運転が法令を守っているかどうかチェックしたいからAI-Contactを使いたいというお声もいただいていますが、まだまだ少数です。
これから一般向けに広げていくには「安全運転は得がある」というように文化を変えていかなくてはいけないと考えています。
割引の他にも、安全運転をしていることが価値となり信用創造になる、就職に有利になるなど、安全運転をすることが当たり前になる世の中にしていきたいですね。
ジェネクストの新オフィス
最後にジェネクストの新オフィスをご案内いただきました。
移転したばかりのオフィスを少しだけご紹介します。
◆フロント
オフィスはジェネクストのカラー青が基調になっています。
◆充実の会議室スペース
11部屋の会議室が用意されています。
◆執務スペース
執務スペースはこれから人員拡大を見越し、余裕がありゆったりとしています。
◆応接室
応接室は一枚板の机になっており、高級感のあるスペースとなっています。
搬入は苦労されたそう...
◆事故鑑定機器も設置
ジェネクストでは特許技術を活用した交通事故鑑定を行っています。
鑑定で使う機械もあり、1点ものだそうです。
今後の益々の発展が楽しみです!
ジェネクストの採用情報についてはこちらをご覧ください。
https://recruit.genext.co.jp/
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