役満ちゃん〜男子に好かれるあの子〜
初恋の話を書いた時に思い出したので供養がてらに書いておこうと思う。
ちなみにカバー画像だと白一色というイカサマ手である。
上の記事の中で、なぜか思春期の男子にモテる女の子についてA面が「役満ちゃん」と呼んだことについてさらにつっこんでみようと思う。(2,400文字程度)
役満とは
麻雀の役で珍しいものをこう呼ぶ。滅多にお目にかかれないものの表現としても使用される。
A面は、もちろんIちゃんに敬意を持って「役満ちゃん」と心の中で呼ぶことにした。満貫ちゃんだと失礼かなーという意味合いも込めて。
役満ちゃんの特徴
絵が上手い
勉強ができる
若干不思議ちゃん
何とは言わんが大きい
ゲームの話ができる
ファンタジー系の話についていける
色白で身長が低め
休憩時間に男子に囲まれている
=解説=
1:学校の行事などで絵を描くとき、必ず役満ちゃんに仕事が行く。たとえば遠足のしおりとか。また、男子からの絵のオーダーも多い。
2:赤点を80点くらいに設定している。80点を下回った科目について「赤点取っちゃった」と言い漏らしている。
3:自分の世界を持っていて、特定の女子としか絡まない。側から見れば若干不思議。マイワールドを確立している。
4:体操服とか着ると目立つ。そうでなくとも目立つ。
5:いろんなジャンルのゲームについて語れる。
6:ゲームだけでなくマンガやアニメなどもチェックしている様子。
7:守ってあげたくなるようなマシュマロ素肌。身長が低いのはA面もなので悪口じゃない。
8:これだけ揃えば男子が囲みたくなるか。男子が多いから他の男子も会話に入りやすくなるだろう。
ここで一つ重要なのが、容姿は問わないということ。抜きん出て可愛い子はクラスに別にいた。
なぜ役満ちゃんは愛されるのか
思春期男子の特徴
心の変化としては、異性に興味を持ち始めたり、性的なことにも興味を持つ年頃。またはそれらに嫌悪感を持つこともある。反抗期に入るため、親への態度が今までと違うものとなる。
体の変化としては、体臭の変化、ホルモンバランスの変化によるニキビのできやすさ、体毛が濃くなる、声変わりをするなどがある。あと些細なことで大きなダメージを受けたりする。自己イメージと理想との不一致が意外と怖いのだ。
思春期男子の特徴2
大体の男子は、ゲームにハマる。漫画やダークファンタジーにもハマる。いわゆる厨二的世界観を自分の中に確立している(可能性が高い)。あと仲間内で何かポジションを確立しようと迷走したりすることもある、気がする。(以上、リアル男の子からの聴取)
役満考察〜なぜ彼らは役満に恋をしたのか〜
1:異性に興味を持つ時のハードルの低さがあるだろう。役満ちゃんは、不思議ちゃんであったため、クラスの一軍女子に絡まれることもなく、周りには数える程度の女子しかいない。なので、男子が声をかけるには十分にかけやすいシチュエーションである。
2:趣味があうことが一番の要因だと思われる。役満ちゃんが同じ小学校出身の男子とゲームの話題で盛り上がっている声を聞いた他校出身男子達は、「仲間がいる」と思うこと間違いない。自分と同じ趣味を持った人がいるのは嬉しいことで、さらにそれが異性なら尚更である(態度の類似性)。
3:色白で身長が低め、だけど抜きん出て可愛いわけではないところも要因であっただろう。当時は姫ギャルか黒ギャルかで争っていた時代で、我が地域は黒ギャルに軍配が上がっていた。一部男子を除いて黒ギャルは怖い存在であったようだ。それとは真反対の役満ちゃんは男子に囲まれることになったのではないか。抜きん出て可愛い子は軒並み黒ギャルになっていった(マッチング仮説)。
4:親しみやすくなった人と話すことは容易である。そして何度も会話を重ねるうちに物理的な接近性が上がる。物理的な接近性が上がるだけでもものや他者に対する好感度が上がる(単純接触効果)。
役満仮説
関係形成:役満ちゃんの持っているスキル(絵)や趣味(ゲームやマンガ)などが男子の趣味と類似、またはニーズが一致していることにより、男子が話しやすい人物である。役満ちゃんの周りには女子が少なく、反対に男子が多いことで、男子が役満ちゃんに話しかけるチャンスを生む。役満ちゃんが頭がよいことも、ハロー効果で「好ましい人間である」と認識させる要因になったかもしれない。
関係維持:単純接触効果より、男子が役満ちゃんの魅力に気づく。また、「赤点取っちゃった」と学力の高い男子にだけ漏らしていたことは、自己開示の個人志向性とも言えるだろう。特別な自己開示はよりよい親密性のために必要である。
また男子にとっては、女子と話ができているだけで報酬となるので、「役満ちゃんに話しかけに行く」という行動は強化されるだろう。役満ちゃんが特別な報酬を与えなくとも行動は強化されている。
役満所感〜なぜ役満に好きな人を取られたのか〜
A面は役満ちゃんに好きな人を取られる形になった。もちろん役満ちゃんにはそんな気はさらさらなく、ただ、言い寄ってくる男の一人だったに違いはないだろう。
役満ちゃんについて、今ではもう届かない人になっているので当時の記憶をフルで再生しながらエビデンスに基づくエピソードを必死に探した。
今になってみて、役満ちゃんに抱く感情は、「マイワールドを持っているだけでここまでモテるのはなんだか羨ましい気がするなあ」ということだ。もちろん、A面が知らないだけで役満ちゃんの対人魅力は素晴らしいものがあったのかもしれない。もっと細やかに観察できていれば、もっと考察するだけのエピソードを持っていたら、など後悔はさまざまである。
役満ちゃんにあって、当時のA面になかったものは何かというと、「ゲームの知識」である。あと、何がとは言わないが大きさである。さらに頭の良さにetc…つまり、A面には対人魅力がなかったってこと。自分磨きしないとな、と思う今日この頃であった。
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