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NLPワークで腰の痛みの治療[50代女性Eさん]-①

昨日、腰の痛みをお持ちの50代女性Eさんが来てくれました。若い頃からヘルニア持ちで腰が基本的には常に痛いそうです。痛みの程度は軽めの時もあるし、すごーく痛いこともあるそう。

まずはその話題にいきつくまでの導入から少しご紹介します。

く「今、一番気になっていることは何ですか?」

聞くと、Eさん、今とても穏やかに恵まれた暮らしをされていて特にこれと言って気になることはない、とのことでした。以前は少しご主人との関係性について気になっているような話もされていましたが、現在はそれもあまり気にならなくなっているそう。ちょうど最近、娘さんが結婚出産されたことでお孫さんが誕生し、それもあってかとてもお幸せそう。

E「しいて言えば腰が痛いくらい?」

く「なるほど、腰が痛いんですね。
それもあまり気になってはおられないようですし、もう少しいろいろ探っていきましょうか?」

ということで、ここで『人生の輪』というワークをご提案し実施させていただきました。

このワーク、最近習ったワークでとても使いやすくお気に入り。練習も兼ねて積極的に使わせてもらっています。

どういうワークかというと、
人生を8つのカテゴリーに分けて俯瞰で見てみるワークで、代表的カテゴリーとしては[物理的環境、健康、キャリア・仕事、自己成長、恋愛・ロマンス、人間関係、お金、趣味]の8つ。その8カテゴリーの背後にある価値観と併せて、現在の達成度を10段階でどの程度かをカテゴリーごとに数字で書いてもらい、俯瞰で見てみるというシンプルなワーク。簡単に出来る割に、今現在の自分の満足度・達成度バランスが意外とよく分かります。

Eさんは全体的にバランスが良く、気になったのは自己成長の数字が低いところでしたが、ご本人的にはそれも「そこにあまり関心がないから気にならない」ということで、問題はなさそう。
あと気になるのはやはり健康のところにある腰痛くらいか。

く「腰痛困ってます?」

E「まぁ、気になるのは気になります。治るならそりゃ治ってほしいです」

く「あー、治るなら治ってほしいんですね。そうですか。」

そこでどんな時に痛みが強いかや、普段の痛みの程度、そして気になるココを聞いてみました。

く「その腰痛のお陰で得られてるメリットもあると思うんですけど、何か思い当たります?」

E「え、メリット?そんなものあります??いや、ないです(キッパリ)」

ハハ。いや、そりゃそうなりますよね。私でもそう思います。でも、NLPではそことても大切にしているところなので、もう少し丁寧に聞いていきますよ。

く「ないですか?きっとあると思うんですよね〜。ちょっと考えてみてもらえますか?」

E「んー(ちょっと考えてます)、いや、やっぱりないです(キッパリ)」

く「やっぱりないんですね。そうですか。
では、これはどうですか?
腰痛が治ってしまうと困ること、何かありますか?」

E「腰痛が治ってしまうと困ること…、いや、ないです(キッパリ)」

く「ないんですね…。」

うーん、そうですか。
どうしようかな…、今はまだ向き合う時期ではないのかな、とここでちょっと迷いましたが、Eさんとは旧知の仲ですでによく知っているということもあり、今日は私のワーク練習に付き合ってもらうために来てもらっていたので、まぁ練習のためにワークをやらせてもらうかと『6ステップ・リフレーミング』ワークを提案。Eさんもやってみたいとのお返事でしたので実施してみました。

『6ステップ・リフレーミング』とは、
不都合なクセや習慣をやめたい時や、やりたいのにやらない時などに適したワークで、例えば禁煙したいのに出来ないとか、甘い物を食べすぎちゃうのをやめたいとか、片付けしたいのになかなかやらないとか、そういう時に使えるワーク。そして、意外ですが、感じたくないのに感じてしまう痛みにも応用出来るのです。

ただ、本当に「やめたいのか?(※1)」が大事。
それ、なくなっちゃって本当に大丈夫ですか?
そこ、とーっても大切です。

(※1)(やめたいのにやめられないことの場合。やりたいのにやらないことの場合は、本当に「やりたいのか」が大事になります)

例えば禁煙ならね、本当にやめたいってご本人が思っているかが大切で、誰かに言われたからやめないといけないとか、そういう自分の意思とは無関係な動機だとなくすと困ることがあります。そして、自分の意志でやめたい場合でも、今現在まだやめられていないということは、本当にやめても大丈夫か?も慎重に大切に向き合う必要があります。煙草を吸うという行動で得ている何かがとても大事だったりするので。もうそれを手放してもいいかな〜と思えないと、無理に強要するのはよろしくないのです。

あ、ちなみに、
Eさん、腰痛改善のために
「ストレッチをやろうやろうと思っているのになぜかやらない」
というお題も出てきたんですが、そこは質問だけであっさり理由が判明しちゃいました。

く「そのストレッチはなぜしようと思ったんですか?」

E「えー、なんでだったかな?確かなにかで腰痛に良いっていうのを見て、した方がいいんだろうなと思ったんじゃなかったかな」

そして、続けて
「しなければいけないと思うんだけど、面倒くさくて」
「ついつい他の用事していると時間がなくなってしまって」
と、やらない理由もポンポンと飛び出てきました。

これ、多分、
「した方がいい」「しなければいけない」こと
と思っているだけで、
「したい」こと
ではなかったからだと思います。

人間やっぱり自分がやりたいことをやるし、やりたくないことはやらないもんですね。
ストレッチは別にやりたくないからやらない、と至ってシンプルな理由でした。笑

そして、腰痛に対しては「治したい」という想いはちゃんとあるようです。

ということで、Eさんの腰痛に対するワークを実施しました。
長くなったので、そのワークについては次回に続きます。

※これは、現在勉強中のNLPワークを通して試験的に実施している治療で、その後の経過も引き続き追っていく予定の記事です。

#NLPワーク
#6ステップ・リフレーミング
#人生の輪
#腰痛治療

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