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ファシリテーター、やってみる?  新見正則

みんなの心をひとつにして力を合わせる

新しいものを作り出すとき、みんなの協力が必要です。
みんなの知恵が必要です。そしてみんなの経験知も重要です。
会議や議論の際に、いろいろな建設的な意見や独創的なアイディア、
一方で従来の考え方や、既存の方法なども交えて議論が白熱すると
より良い結果に繋がります。

実り多き会議にするために

結論ありきで、とりあえずみんなで合意した雰囲気を作ることを目的とするような
ただの手続きのためだけの会議は時間の無駄ですよ。

大切な時間を有効に使うためにはファシリテーターの役目をするひとが必要です。通常は、ファシリテーターはひとりと思われますが、
実はファシリテーターの気持ちを多くの参加者が持っておくと
実り多い会議や議論になると思っています。

とんでもないアイディアを言い出す

僕も還暦を超えて、多くの会議や議論では、年上の立場が多くなりました。
僕は、年長者ほど、最初にとんでもないアイディアや意見をその場に投げかけることが必要だと思っています。

「白が常識だけど、黒になったら面白いもの」と言ったお題では
 「雪とか雲」

「車の将来はどうなると思う」と言ったお題の時は、
 「バーチャルリアリティの世界で車は不要になる」

「コロナ感染を乗り切るには」と言ったお題では
 「いっそみんなが罹患して、生き延びた人が新しい社会を作れば良い」

「ボランティアの日当をどうしよう」と悩んでいる時には
 「いっそボランティアからも参加費をもらおう」

みんなが言いにくいことをあえて言う役回り

そんな極端な意見を、その組織では意思決定力が強い者が敢えて発言するのです。多くは年長者は若い人よりも意思決定に関わりますので、
敢えて年長者がとんでもないアイディアを大きな声で発するのです。
そうするとモジモジしていた人たちも「そんなことまで発言していいんだ」と思って議論が活発化します。
そこに、斬新なアイディアが生まれるのです。

あえて反対意見を出してみる

僕がファシリテーターとして心がけるもうひとつのことは
敢えて反対の意見を言うことです。

「日本の国を侵略からどう守る」といった文脈で
 「自衛隊を軍隊にして徴兵制にしよう」という意見がでれば
  「自衛隊はなくして、警察と海上保安庁だけで頑張ろうという考え方はどうですか?」と正反対のコメントを入れます。

最初に自衛隊が不要という意見がでれば
 「自衛隊に核武装させて、徴兵制にするのはどうですか?」と正反対のコメントを投げるのです。

つまり、いつも両極端の意見をもって、全体でバランスが取れるように会議の状況によって自分のコメントを適宜変えるのです。
変幻自在と言えばそうなりますが、優柔不断でもあります。
そんな軟らかい頭を持っていると、一線を超えた面白いアイディアが出たり
想像できなかったような結論に行き着くこともあります。

マンネリ化を防いで面白く

ファシリテーターという役回りを僕は大好きです。漢方JPというYouTubeで毎週火曜日と木曜日の21時からライブ配信をしています。自分で講義をすることもありますが、漢方JPも1000本近い動画数となり、マンネリ化を防ぐために対談などをたくさん入れるようにしています。そんなときでも、あえて、極端な意見を投げるようにしています。

場が盛り上がらないときは責任重大

聴衆がいる場合の、ファシリテーターはもうひとつ能力が必要です。それは、上記の作戦、つまり①敢えてとんでもないアイディアを言う、②正反対の意見を投げる、を行っても場が盛り上がらない場合です。

また、対談などのときは、対談相手が突然キャンセルになるとか、機材の都合で対談相手と繋がらない時の対応です。

そんなとき、せっかく参加してくれた聴衆ががっかりしないよう
ファシリテーターが場を盛り上げ、聴衆を楽しませる必要があるのです。
ファシリテーターと言いながら、ある時は独演者になる覚悟が必要です。

ひとりひとりがファシリテーターに

大切なのは、助けてくれるサポーターです。
新しいアイディアが思いもかけず誕生するとワクワクします。
みんなで何かを作るのは楽しいですよね。
新しい何かを作るという最終目標に向かって、それぞれが振る舞えば、
自ずと参加者みんながファシリテーターになるのではないでしょうか。


僕もファシリテーターやってます


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