やはり運気が大切ですよ 新見正則
ワールドカップ、観ました？
ワールドカップでの日本代表は善戦でしたね。
最近はあまりサッカーを観ない僕も観戦しました。
優勝経験があるドイツとスペインを破って決勝トーナメントに進出し
惜しくもクロアチアにはPK戦で敗れました。
敗れましたが感慨深い試合でしたね。
ジーコにアルシンド、懐かしいでしょ
1993年5月15日、国立競技場でJリーグの開幕戦が行われました。
僕と家内で観戦に行ったのがついこの前のことのようです。
新聞の小さな広告に葉書で応募して抽選で当たったのです。
当時、僕は水戸赤十字病院に勤務していて
患者さんの勧めで時々鹿島スタジアムにも観戦に行きました。
そこにはその後（2002〜2006年）、日本代表監督を務めた
ジーコが選手としてプレーしていました。
アルシンドもいましたよ。
サッカーに詳しくない僕が見ても他の日本の選手と比べて抜きんでていました。
英語がわからなくてもサッカーは楽しい
その年の夏、オックスフォード大学に留学することになりました。
イギリスではサッカーは人気スポーツです。
英語が上手ではなかった僕にとって
英語不要で観戦できるサッカーは息抜きでした。
当時のイギリスではマンチェスターユナイテッドの黄金時代でした。
当時キーパーをやっていたピーター・シュマイケルが記憶に残っています。
彼の息子さんが同じキーパーとして
今回のデンマーク代表としてゴールを守っている姿は
世代が替わったことを感じさせました。
この30年で本当に日本のサッカーは強くなりました。
外国のクラブで活躍する日本人プレーヤーも増えました。
海外のチームで堂々と活躍しています。
そんな姿を知ると世界標準に近づいていることがわかります。
PKは運気次第？
日本代表は、最後はPKでクロアチアに敗れました。
勝負事は運気が大切と思ってしまいました。
キーパーはPKを蹴る選手の仕草や蹴り方などで
右か左を判断し、蹴ると同時に動きます。
キーパーの反対側に蹴れば、遅い球でもゴールします。
真っ正面に蹴ってもキーパーが左右どちらかに動けばシュートは決まります。
運気が本当に大切と思います。
運気を呼び寄せる力
ただ、運気を呼び寄せるにも努力が必要です。
あの大観衆と興奮と緊張の中ゴールの枠内に蹴らなければ自動的に失敗です。
努力の上に運気が伴わないと、勝てません。
最近、医療の話をしていると、運気が大切と本当に思うのです。
乳癌を患って手術を拒否して6年以上元気な人もいます。
とりあえず手術だけは行って
その後の化学療法や放射線療法などをすべて拒否しても
元気な人は多数います。
手術や化学療法、そして放射線療法などは生存の確立を上げる手段の1つです。
エビデンスとは明らかに有効性があることですが
それはあくまで差があるということであって100％有効な治療ではありません。
むしろ、その差がわずか5％ということも多いのです。
わずか5％の違いがエビデンスとなる
5％の違いでも何人かには明らかに有益な治療となります。
そんなわずか5％の違い、5％の積み重ねから、
10％、20％、30％と生存率が向上する治療法に繋がります。
しかし、100％とならない以上、最後は運気が必要です。
100％なら運気など不要で誰もが長期生存を享受できます。
どんな治療を選ぼうとも「いかに当たりを引くか」は
まずは当たり玉の多い箱を選ぶことも大切ですが、
やはり最後は運気です。
運気は日頃の努力の上に成り立ちます。
そんなことを今回のPK戦で感じてしまいました。
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