びびった瞬間! 新見正則
電車に轢かれそうになった!
小学校の頃、野球の練習の帰りに踏切を自転車で渡るときに、電車が通過したので、左右を見ずに踏切を渡ったら、反対側の電車が近づいていて、轢かれそうになったことありました。当時は警報器だけで遮断機がない踏切が多かったのです。
グランドキャニオンで帰れなくなる!
大学時代、世界を見て歩こうとバックパック1つで宿も決めずに気ままに旅行してアメリカのグランドキャニオンに行きました。コロラド川が浸食した大渓谷です。荷物をバス発着所に預け身軽になって、中腹まで行って引き返そうと思て歩き始めました。そろそろかなと思ったときには、すでにコロラド川まで一気に下っていました。上を見上げて初めて1,500mの相当の高低差があることに気がついたのです。ともかくトボトボと登り始めて、なんとか夕暮れ過ぎに戻ることができました。無謀のひとことですね。最終バスはとうに出てしまいましたが、ホテルの人がなんとか一部屋を与えてくれて、これもラッキーでグランドキャニオンに一泊することができました。
臨床で超コワい目に。。。
麻酔科の研修中、外科手術の麻酔のために郊外の病院に外科の先輩達と行きました。手術が超上手な尾形佳郎先生が助手となり、手術の指導をして頂けるのです。その手術の麻酔担当が僕でした。手術は順調に進み、終了間際になって、「新見! 血が黒いぞ。酸素いってないだろう?」と優しく術野から声が掛かりました。なんと酸素がゼロになっていたのです。麻酔器は笑気と酸素の量を調整します。当時の麻酔器は酸素をオフにできたのです。その後の麻酔器ではフェイルセーフシステムがあり、酸素はゼロにはなりません。その患者さんは後遺症もなく退院しました。尾形先生でなければ、大きな訴訟になっていたかもしれないですね。
道路を逆走!
イギリスでなんと片道2車線の道路を逆走したこともありました。高速道路みたいな道路です。すれ違う車のおばさんがとんでもない形相で見ていたので、変だなと感じたのですが、しばらくの間、まったく逆走している意識がなかったのです。対向車(実は正しく走っている)が少なかったことも一因でした。その原因は、森の中を車で走っていて、左折のみの小さな標識があったのですが、どうみても目の前は普通の1車線が2つの道路に見えたのです。そこで、車がまったくいないので、これ幸いと右折したら、片道2車線の道路を逆走することになったのです。これも運良く大事故にも至らず、反則切符なども切られることなく、なにごともなかったかのようにドキドキして終わりました。
中国で落とし物! もう絶対見つからない
娘と大連に中国語の勉強に3泊4日でいったとき、娘が滴々(中国のUBERです)で呼んだ車にiPhoneを忘れました。外国での落とし物なんて絶対に見つからないと「びびった瞬間!」でしたが、中国語学校の先生が滴滴に電話をしてくれて、なんとiPhoneが無事に戻ってきました。滴々は顧客・運転手の双方が評価し合うシステムなので、昔だったらあり得ないと思うようなことも普通になりました。そのときのiPhoneはいまでも健在です。
びびったストーリーもつながって縁になる?
僕の人生のびびった瞬間は、じつはたくさんありますよ。みなさんにご披露できるものでパッと思いついたものだけ書いてみました。人は後から知らず知らず自分に都合良く記憶のストーリーを修正します。いろいろなことの複合や連鎖、まったく別の事情の関与などで、運と縁は変化します。人が語ることはそこにウソはなくても、実はすべてを反映できませんよね。そうやっていろいろなことがスティーブ・ジョブスのConnecting the Dotsになっていくのかもしれません。
研修の前にポケットインで安心ですよ
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